有効求人倍率を見てみよう
有効求人倍率とは、ハローワークに申し込まれた求人数を、求職者の数で割った値です。
厚生労働省 一般職業紹介状況 (有効求人倍率2.00以上) 令和3年7月
職業名 | 詳しい 職業名 | 詳細 | 有効 求人倍率 |
専門的 技術的 職業 | 建築・土木 測量技術者 | 5.27 | |
保健師・ 助産師等 | 2.02 | ||
医療技術者 | 臨床検査 技師・理 学療法士 | 2.85 | |
社会福祉の 専門的職業 | ケアマネ・ ケース ワーカー | 2.79 | |
事務的 職業 | 外勤事務 の職業 | 検針員 ・集金人 | 2.83 |
サービス の職業 | 家庭生活支 援サービス | 保育士・ 幼稚園教諭 | 4.92 |
介護 サービス | 施設介護 ・訪問介護 | 6.10 | |
保険医療 サービス | 看護助手 ・歯科助手 | 4.47 | |
生活衛生 サービス | 理容師 ・美容師 | 5.56 | |
飲食物調理 | 調理人 | 3.26 | |
接客・給仕 | 飲食店 旅館 ホテル | 3.20 | |
その他 のサービス | 2.50 | ||
保安 の職業 | 保安 | 警備員 | 5.91 |
生産工 程の 職業 | 金属材料 製造等 | 2.58 | |
機械整備 ・修理 | 3.86 | ||
製品検査 | 2.12 | ||
機械運 転輸送 の職業 | 自動車運転 | タクシー バス トラック | 2.07 |
建設・ 採掘の 職業 | 建設躯体 工事 | 8.59 | |
建設 | 4.04 | ||
電気工事 | 3.42 | ||
土木 | 5.80 | ||
採掘 | 3.85 | ||
運搬清 掃包装 の職業 | 包装 | 2.15 |
激しい人手不足の仕事
(有効求人倍率4.00以上)
- 建築・土木業界
- 建設躯体工事 8.59
- 建築・土木・測量技術者 5.27
- 土木 5.80
- 建設 4.04
- 介護・生活衛生
・家庭生活支援・保険医療- 施設介護・訪問介護 6.10
- 理容師・美容師 5.56
- 保育士・幼稚園教諭 4.92
- 看護助手・歯科助手 4.47
- 警備員 5.91
人手不足の仕事
(有効求人倍率2.00~4.00未満)
- 医療・社会福祉関係
- 保健師・助産師等 2.02
- 臨床検査技師・理学療法士 2.85
- ケアマネ・ケースワーカー 2.79
- 飲食業界
- 調理人 3.26
- 接客・給仕 3.20
- 生産工程
- 金属材料製造等 2.58
- 機械整備・修理 3.86
- 製品検査 2.12
- 建築・土木以外の建設
- 電気工事 3.42
- 採掘 3.85
- その他の業界
- 検針員・集金人 2.83
- バス・タクシー・トラック 2.07
- 包装 2.15
ゼネラリスト(専門職以外)のシニアができる仕事
有効求人倍率2.00以上の職種を見て、スペシャリスト(専門職)の仕事ではないもの。
つまり、素人のゼネラリスト(専門職以外)がやれそうな仕事だけを集めてみました。
職業名 | 詳しい 職業名 | 詳細 | 求人 倍率 |
事務 | 外勤事務 の職業 | 検針員 ・集金人 | 2.83 |
サービス | 介護 サービス | 施設介護 ・訪問介護 | 6.10 |
〃 | 接客・給仕 | 飲食店・ 旅館・ホテル | 3.20 |
保安 | 保安 | 警備員 | 5.91 |
生産工程 | 製品検査 | ー | 2.12 |
機械運転 輸送 | 自動車 運転 | タクシー・バス ・トラック | 2.07 |
運搬清掃 包装 | 包装 | ー | 2.15 |
リクルートキャリア:業種別の転職求人倍率
順位 | 職種 | 転職求人倍率 |
1 | コンサルティング業界 | 5.89 |
2 | インターネット業界 | 4.56 |
3 | 建設・不動産業界 | 2.85 |
4 | 人材・教育業界 | 2.62 |
5 | IT通信業界 | 1.99 |
6 | 電気・電子・機械業界 | 1.63 |
7 | 外食・店舗型サービス業界 | 1.42 |
コンサルティング業界とインターネット業界は、激しい人手不足
50代60代でも正社員OKの会社とは
日本企業の約9割が60歳定年制を採用しています。
たとえ自分の会社の社員であっても、60歳になると正社員から外されます。
そういう状況で、わざわざ外部からシニアを正社員で採用するはずがありません。
ゆえに、転職サイトや転職エージェントには、シニアに対する正社員の求人がほとんどありません。
しかし、そんな中でも、数は少ないながら「シニアを正社員で採用する企業」はあります。
それらは、一体どんな会社なのでしょうか。
50代60代を正社員で求人する会社とは
真っ先に浮かぶのは「人手不足業界」です。
介護・福祉業界、飲食業界、警備会社、運送業界、医療業界、建設業界などです。
とにかく、人がいなくて現場が回らないので「窮余の策として」シニアを正社員で採用します。
特に建設業界や医療業界は、構成員におけるスペシャリスト(専門職)の比率が高く、該当する資格を持っていなければ、仕事に携わることさえできません。
さらに法律で、この業務には有資格者が〇〇人必要などと明記されています。人がいないでは済まされません。
何としてでも有資格者を確保しなければならないのです。
つまり、これらの業界なら、シニアでも「正社員で採用されるチャンスがある」ということです。
オススメの人手不足業界5選
企業が人手不足に悩んでいる業界には、明らかな偏りが見られます。
これらの業界は、シニアにとって「正社員で採用されるチャンスがある業界」といえます。
ここから、人手不足の業界について具体的に解説していきます。
飲食業界
飲食業界は、あらゆる業種の中でも人手不足が問題となっています。
農林水産省の公表データによると、飲食業界の人手不足は製造業と比較して約2倍です
現状の背景としては「飲食・サービス業界の離職率が高い」という問題は無視できないでしょう。
飲食業界では、新卒採用後3年以内に離職する割合は約半数に上ります。
2人に1人が離職してしまうのが現状です。
人材離れの理由としては「出産・育児による離職」が15%以上を占めています。
子育て支援制度が整っていない企業が多いことが分かるだけでなく、飲食業界は所定外労働時間の多さも問題視されています。
建設業界
建設業界が人手不足に陥っている理由の一つに、「若者の就職率が低い」というものが挙げられます。
建設業では、極寒や猛暑下での肉体労働が避けられません。
ケガなどの危険を伴う仕事でもあるため、若者の選択肢から外れやすくなっているのが現状です。
体力が衰えると仕事にならない不安がある一方で、給与や補償などの待遇が改善されない点も問題です。
建設業界では日給制の現場が多いことから、その他の業種よりも収入が不安定になる傾向があります。
時給に換算した場合、最低賃金に及ばない悪質なケースもあります。
就職率の低下を食い止め、建設業界に若手を呼ぶならば、「過酷な仕事なのにメリットが少ない」というイメージを払拭する必要があるでしょう。
運送業界
流通サービス・倉庫作業を含む運送業界は、インターネットショッピングの普及によって需要が急上昇しました。
人材そのものが不足していると考えられる一方で、労働者のニーズに応えきれない問題点も存在します。
運送業では、個人への配達時に「受取人が不在」というケースが珍しくありません。
荷物を営業所へ持ち帰り、再配達するという流れが、配達員にとってかなりの負担となっています。
拘束時間が長く、休日が固定されていないことで離職する人も多くいます。
つまり、離職を防ぐには再配達のリスクを改善する必要があります。
ネット通販の場合、WEB上で気軽に配達時間を指定・変更できるようになりましたが、活用しきれていないユーザーもまだまだいます。
便利なサービスの周知が、人手不足の解決に繋がるのではないでしょうか。
医療業界
医療業界が慢性的な人材不足であることは、日本の将来において特に深刻な問題です。
少子高齢化が加速する日本において、医療・福祉・介護のニーズと従事者数が釣り合っていないことは、医療・福祉現場の崩壊にも繋がります。
医療業界の場合、人口が減少していることだけでなく、「労働者の待遇の悪さ」が人出不足の要因となっています。
勤務時間・給与・休日などの待遇面に納得できない現場では離職を防げず、業務が過酷というイメージから「就職意欲の低下」を煽ることにもなっています。
最近では新型コロナウイルスの流行により、医療従事者から多くのSOSが上がりました。
「命を救いたい」という使命感だけでは、仕事は成立しない現実がそこにはあります。
『人手不足が深刻化。人手不足業界や課題・対策を解説』あしたの人事オンライン
https://www.ashita-team.com/jinji-online/personnel_management/11412
介護・福祉業界
高齢化にともなって、介護サービスを必要とする人の数が非常に多くなっています。
需要の拡大が急すぎて、必要な介護従事者の供給が追いついていません。
こうした需要と供給のギャップにより介護・福祉業界は深刻な人手不足となっています。
また、介護業界には構造的な問題もあります。
それは、給与が他の職種と比べて低いことです。
各事業者がケチで給与を抑えているのではなく、介護保険制度で売上の上限が決まっていることが原因です。
「訪問介護でこのサービスを実施したら〇〇円」「この介護度の方が老人ホームを利用すると一日〇〇円」などと報酬単価が決められているからです。
売上を伸ばして給与を上げることが難しい業界なのです。
それと「給与が安いわりに大変な仕事」というネガティブなイメージがあります。
本当は「人の役に立つ」「社会貢献できる」といったポジティブな要素もあるのに、「介護現場の過酷な実態」といったようにマイナスのイメージばかり強調されていりことも、人手不足につながっているのでしょう。
50代60代にオススメは介護・福祉業界
ゼネラリスト(専門職以外)の方にオススメなのが介護・福祉業界です。
60歳前後のシニアで、未経験でも正社員で入社できる。
年収も300万~400万以上ある。
このような仕事が他にあるでしょうか。
とにかく、圧倒的に人手不足だから入社難度が低い。
シニアで未経験でも関係ありません。
あなたが健康で普通の考え方の人なら正社員で採用されます。
確かに給料は安い。
それでも都心部なら年収400万円以上、地方でも年収300万円以上はあります。
もちろん正社員採用だから、社会保険はあるし、ボーナスもある。
おまけに、仕事の内容は「直接人の役に立ち、感謝される仕事」です。
シニアが人生の最後において、社会に対して「いままでの恩返し」ができる「貴重な社会貢献の仕事」です。
- 圧倒的に人手不足
- シニアで未経験であっても正社員で入社できる
- 年収は都心部で400万円以上、地方でも300万円以上ある
- 職場は社会福祉法人で、社内体制や福利厚生もキチンとしている
- 身体が続くかぎり、いつまでも働ける
- 人の役に立ち、感謝される仕事です