年齢によって異なるターゲット
50代前半から中盤のシニア
50代の前半から中盤であれば、子供の教育費や住宅ローンなど、まだまだお金が必要な年代です。できるだけ「待遇の良い正社員求人」を狙わなければなりません。
大企業の求人はもうありませんから、主なターゲットは中小企業かベンチャーになります。あなたが経理や人事、法務といった職種だったなら、医療法人や社会福祉法人もターゲットになるでしょう。
他に割増金をもらって早期退職、”独立・起業”という選択も可能ですが、多額の生活費が必要な年代であり、リスクが高すぎると思います。
50代終盤から60代のシニア
50代も終盤になれば、いよいよ60歳の定年退職が現実になってきます。定年後を見据えた選択が重要になります。
50代終盤から60代ともなると正社員採用はなかなか厳しい。現実的なターゲットは「派遣かパート」になります。
もし価値観をガラリと変えることができるなら、NPOや社会福祉法人、日本語教師や海外協力隊、ボランティアといった「社会貢献の道」もあります。
あるいは、無理のないやり方なら、退職金を元手に”独立・起業”といった選択も十分に可能です。
シニア の年齢 | メイン ターゲット | サブ ターゲット |
50代前半 から中盤 | 中小企業、 ベンチャー (正社員) | 医療法人、 社会福祉法 (正社員) |
50代終盤 から60代 | 中小企業、 ベンチャー (派遣・パート) | NPO、社会福祉法人 海外協力隊、 日本語教師、 独立・起業 |
断っておきますが、正社員ではなく「派遣やパート希望」ならば、求人はたくさんあり、簡単に採用されます。やれ「自己分析だ」「面接対策だ」などと、大げさに準備する必要はありません。
ここで対象とするのは「50代前半から中盤で”正社員希望”のシニア」です。まだまだ現役でバリバリ働かなければならない年代のシニアを対象としています。
『転職・再就職活動の具体的な流れ』
対象者は50代前半から中盤で
”正社員希望”のシニアです
転職・再就職活動の流れ
シニアが転職・再就職活動をするときの流れは、以下のようになります。
- 自己理解と転職活動の大まかな方向性の確認
- 求人情報の収集と応募先の決定
- 応募書類の作成
- 面接対策
- 実現
1.自己理解と転職活動の大まかな方向性の確認
事前の情報収集は転職活動を進めるうえで重要なプロセス。何も準備しないまま転職活動を進めるのは、地図を持たずに旅に出るようなものです。
- 転職・再就職目的の明確化
- 自己分析
- 望ましい働き方、生き方
- どんな風に働きたいか
- 給与・勤務地などの必須条件の整理
- キャリアの棚卸
- 企業にアピールできるものはないか
- 自分の強みの洗い出し
- 目標設定
2.求人案件の収集と応募先の決定
事前に”仕事の探し方や求人の見方”といったセミナーを受けることをオススメします。記事の最後に、無料セミナーの案内があります。
- 希望する職種や分野の仮決め(具体的な応募の方向性を決める)
- ザックリと希望する職種や分野を仮決めする
- その際に複数の候補を抽出する
- 求人案件を収集する
- ハローワークインターネットサービスや求人サイト(リクナビNEXT、doda)などを使って、①で仮決めした職種や分野に該当する求人案件をピックアップする
- このとき同時にシニア転職市場全般に対する理解を深める
- 応募先の検討(希望する職種や分野と現実の求人案件を比較する)
- 希望と求人案件が合致すれば、応募先決定となる
- 合致しなければ、①に戻り希望する職種や分野を再考する
- 応募先の決定
3.応募書類の作成
転職・再就職の際に、重要なポイントのひとつが応募書類の作成です。
なぜなら、書類選考を突破できるかどうか、カギは応募書類の出来しだいだからです。
シニアの場合10社かそこらの応募で内定を得ることはできません。数十社に応募する必要があります。
それゆえ、応募書類は手書きではなく、パソコンで作成したいですね。これなら個別企業対応や書類のバージョンアップが簡単にできます。
事前に”履歴書・職務経歴書作成のセミナー”を受けることをオススメします。記事の最後に、無料セミナーの案内があります。
- 履歴書作成
- 職務経歴書作成
- 書類選考突破のカギは職務経歴書にある
- 書き方によって選考に影響が出やすい重要な書類
- 応募書類をカスタマイズする
- まずは”ひながた”として標準的な応募書類を作成する
- つぎに書類選考突破確率を上げるため、応募企業向けにカスタマイズする
4.面接対策
転職・再就職活動における最大のポイントは”面接”です。
面接対策のカギは徹底した事前準備にあります。以下の内容に対し、自信をもって面接当日を迎えられるように準備しましょう。
事前に面接対策のセミナーを受けることをオススメします。記事の最後に、無料セミナーの案内があります。
- 身だしなみ、立ち居振る舞い
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 転職・再就職理由
- 退職理由
- 逆質問
5.実現
- 内定獲得
- 在籍のまま転職活動した場合 、退職手続き後に入社
- 退職後に転職・再就職活動した場合、すぐに入社
自宅で受けるオンライン就職支援サービス
まずは「東京しごとセンター」のオンライン就職支援を利用しましよう。オンラインですから、全国どこからでも、自宅のパソコンやスマホで相談・視聴することができます。
もちろん、東京都民だけでなく、都民以外の人も利用できます。
詳細については「東京しごとセンター」のWebサイトで確認してください。”Google” か ”Yahoo!” で「東京しごとセンター」と検索すればOKです。
オンラインカウンセリング
ビデオ会議アプリケーション「Cisco Webex」を用いたWeb上でのカウンセリングです。
対象年齢:55歳以上
時間:45分程度
- 仕事の探し方
- 職種の選択や転換
- 応募書類の添削
- 就職活動の進め方
- 応募書類の書き方
- 面接対策
シニア世代の専門アドバイザーが、キャリアカウンセリングを通じて、仕事に関する様々な相談に応じてくれます。
活動の方向性、進め方に関する悩み、応募する求人に合わせた書類の添削・面接対策など、気軽に利用してください。ただし、事前予約が必要です。
オンラインセミナー
シニアコーナーの人気セミナー(ダイジェスト版)を自宅から視聴できます。
配信方法:オンデマンド配信(いつでも視聴可能)
時間:20分程度~
- 就活スタートセミナー
- 履歴書の書き方
- 職務経歴書の書き方
- 求人の見方・探し方
- 面接のポイント
- シニア生涯ワーキングセミナー
- 定年退職後の働き方を考える、等
ハローワークの就職支援セミナー
オンラインのカウンセリングやセミナーが苦手である。または、オンラインではもうひとつ心もとない。そういった方は、全国各地で頻繁に開催されている「ハローワークの就職支援セミナー」を受講しましょう。
セミナーの内容は「自己分析、履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策」です。
”Google” か ”Yahoo!” で「ハローワークの就職支援セミナー ○○」と検索してください。”○○”の部分はお住まいの都道府県名が入れてください。
多くの場所で頻繁に開催されています。最寄りの会場で受講されたらいいですよ。
ただし、このセミナーは雇用保険の受給手続中の方しか受講できません。
また、最寄りのハローワークで受講申込みが必要です。