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カーネル・サンダースの決意
桑原晃弥 「『KFC創業者は65歳で起業した』遅咲き経営者4人の成功法則」プレジデントオンライン
https://president.jp/articles/-/38719?page=1
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カーネル・サンダースについて、
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「フライドチキンの調理法」という財産
車で全米をまわる、飛び込み営業の旅に出る
挑戦すると決めた人に年齢は関係ありません
あなたならどうしますか
シニア【独立・起業】仕事大好きシニアにオススメ。自分の仕事をつくろう!
60歳以降も働くゼネラリスト(専門職以外)のタイプ
60歳以降も働き続けるゼネラリスト(専門職以外)には、いくつかのタイプがあります。
- タイプ1 とにかく仕事が好き。
バリバリ働きたい - タイプ2 独立・起業はしないが、
フルタイムで働きできるだけ稼ぎたい - タイプ3 好きな時間だけ働いて、
月数万円稼ぎたい
タイプ1 とにかく仕事が好き。バリバリ働きたい人
とにかく仕事が好き。趣味や家庭生活では真の満足感や充実感を得られないタイプ。
企業で出世した可能性が高い人です。仕事が大好きだから優秀な成績を残して、自然と昇進したはずです。ゼネラリストですから、優秀なマネージャー(管理職)だったということ。
しかし、残念ながらシニアの転職・再就職市場において、マネージャー(管理職)の需要はほとんどありません。
マネージャー(管理職)候補は、外部から調達しなくても社内にたくさんいるのです。この点に関しては、外資系企業のトップを務めるほで優秀であったとしても、同じです。
ゆえに、タイプ1のシニアへのオススメは「独立・起業」になります。
タイプ2 フルタイムで働きできるだけ稼ぎたい
独立・起業するほど仕事好きではないが、フルタイムで働きたい。身体が元気なうちに「できるだけ稼いでおきたいたい」というタイプです。
しかし、現状ゼネラリスト(専門職以外)の方が正社員の仕事に就くことは、かなり難しいものがあります。小さな会社ならマネージャー職の需要がある場合もありえますが、いかんせん絶対数が少ないでしょう。
その結果として「派遣またはパート・アルバイト」のフルタイム勤務に就くことになります。
タイプ3 好きな時間だけ働いて、月数万円稼ぎたい
「好きな時間だけ働いて、月数万円稼ぎたい」というタイプです。
時給1,000円で1日4時間、週5日働けば、
1,000円 × 4h × 22日 = 月88,000円
時給1,000円で1日8時間、週2日働けば、
1,000円 × 8h × 8日 = 月64,000円
パート・アルバイトなら求人も多く「月数万円稼ぐ」ことは難しくありません。
独立と起業はまったくの別物
「独立」と「起業」は違います。イメージとしては似ていますが、この二つはまったくの別物です。
「独立・起業」と聞いてイメージするのは、ネットショップを始めるとか、飲食店を開く、または資格を取得して開業するなどの「起業」でしょう。
起業とは、それまで「まったく経験のない仕事で事業を始める」ことです。
しかし「独立」は違います。いままで長年仕事で培ってきた「経験、知識、スキル」を使って始めます。
イメージとしては、同じ仕事をして「仕事をして会社で雇われて給与をもらう形」から「会社ではなく社会から報酬をもらう形」に変わる感じです。
シニアが成功しているのは、こうした「独立」のシナリオです。
自分の仕事をつくる
定年後に望むような仕事がなかったら、起業して「自分の働く場所」を自分でつくればいい。
シニア起業の醍醐味
50代60代、シニア世代の多くが起業に求める価値は、お金ではありません。
- 「好きなことや昔からの夢に打ち込める楽しさ」
- 「自分を活かして働き続けられる喜び」
- 「人に感謝されて社会に貢献できる充実感」
これら「やりがい・生きがいの再発見」こそがシニア起業の醍醐味です。
シニア起業の特徴
- これまでの経験を活かす人が多い
- 現役時代の経験を何らかの形で活かして起業するのが8割
- 未経験の業種・業界に飛び込んで成功している方はほとんどいない
- 一人で起業する。9割以上が一人起業を選んでいる
- 収入よりもやりがいを重視する
シニア起業の動機
日本政策金融公庫総合研究所 「新規開業実態調査(2012)」
55歳以上で起業した人の動機トップ3
- 仕事の経験・知識や資格を活かしたかった
- 社会の役に立つ仕事がしたかった
- 年齢や性別に関係なく仕事がしたかった
片桐実央「定年後こそ挑戦! 『シニア起業』は『ゆる起業』でいこう」
https://shuchi.php.co.jp/management/detail/6849
シニアの起業は、「自分の働く場所」を「自分でつくること」です
自分の仕事をつくることに向いている人
「自分の仕事をつくる」に向いている人
- とにかく仕事が好き。趣味や家庭生活では真の満足感や充実感を得られない人
- ある程度の会社で、それなりのポジションと収入を得てこられた人
- スペシャリスト(専門職)ではなくゼネラリスト(専門職以外)の人
- 年金と貯蓄だけで生活できる人
「自分の仕事をつくる」をオススメする理由
「自分の仕事をつくる」ことを
オススメする理由
- 懸命に働いて、それなりの年収とポジションを得てきた人が、いまさらコンビニの店員や交通警備などできるわけがない
- 自分が好きな仕事を、身体が動くかぎり、いつまでもできる
- 年金と貯蓄や退職金で生活できるから、当面は仕事の収入面を考えなくていい
- 純粋に「やりたいこと」「好きなこと」ができる
- 最初は数万円の利益でも、段階的に増やしていけばいい。それで残りの人生「夢と生きがい」を持ち続けられる
シニア【独立・起業】パソコン好きならコレが一番。”FIRE”して月収100万円を狙う!
シニア起業の醍醐味
定年後に望むような仕事がなかったならば、自分で仕事をつくればいい。シニアの起業とは、まず「自分の働く場所」を「自分でつくること」です。
また、50代60代のシニアが起業に求める価値は、お金ではありません。
- 「好きなことや昔からの夢に打ち込める楽しさ」
- 「自分を活かして働き続けられる喜び」
- 「人に感謝されて社会に貢献できる充実感」
これら「やりがい・生きがいの再発見」こそがシニア起業の醍醐味なのです。
マイクロアントレプレナーで起業しよう
「マイクロアントレプレナー」聞きなれない言葉ですが、パソコンとインターネット回線を使った「スモールビジネス起業家」のことです。
組織を大きくして社会にインパクトを与えるような起業家ではありません。自分一人で、手持ちのわずかな資金を使って、パソコンとインターネット回線を使って稼ぐ。このようなスモールビジネス起業家がマイクロアントレプレナーです。
具体的にはインターネット上のさまざまなツール(SNS、YouTube、Zoom、ECサイト、ブログ)を使って「小さなビジネス」を始めることをいいます。
パソコンが得意、もしくはパソコン大好きシニアに「オススメしたい一番の道」です。
マイクロアントレプレナーの特徴
項 目 | マイクロ アントレプレナー |
イメージ | パソコンとインターネットを 使った「スモールビジネス」 |
スタイル | 今までなかった新しい起業法 |
PCスキル | かなり重要で必須 |
開業資金 | 20万円以下 |
目 的 | パソコンを使って自由に稼ぐ |
仕事場所 | インターネットのなか |
お金をかけずに月収数百万円が狙える
なぜ、マイクロアントレプレナーが一番のオススメなのか? ほとんどお金をかけない(リスクゼロ)で「月収100万円超を狙える」からです。
・小学生で月収700万円のYouTuber
・高校生YouTuberで月数百万円稼ぎ、
タワマンに住む20歳の起業家
・共働きの20代主婦が、アフィリエイトブログ
で月収200万円稼ぎ、会社を辞めて起業
これって塾長コンドーの”作り話”ではありませんよ。現実こんな話がヤマホドあります。マイクロアントレプレナーは「アメリカンドリーム」ならぬ「令和のジャパニーズ・ドリーム」なのです!
こんな美味しいものを、10代20代のヤングに独占させておく手はありません。小学生ができるのです、パソコン得意、パソコン大好きシニアなら「絶対できます!」
ぜひ挑戦してみましょう!
確かに、閉塞状態に令和日本に「こんな夢のような話」他にないもんなぁー。シニアで月収100万円なんて、夢のまた夢。おまけに始めるのに金がかからないっていうんだから、ダメもとでやるっきゃない!
あんさんがやらしまへんなら、わてがやります。とりあえず「中古のビデオカメラと動画編集ソフト」をamazonで買うてきておくれやす。
マイクロアントレプレナーに向いている人
「マイクロアントレプレナー」に
向いている人
- パソコン得意、パソコン大好きの人
- プログラミングはできなくてOK
- Windows や Macが自由に使えるレベルでOK
- とにかく仕事が好き。趣味や家庭生活では真の満足感や充実感を得られない人
- 年金と貯蓄だけで生活できる人
「マイクロアントレプレナー」
をオススメする理由
- ほとんどお金がかからない(リスクゼロ)。パソコン1台とインターネット回線があればOK
- 年金と貯蓄だけで生活できるから、当面は仕事の収入面を考えなくていい
- 純粋に「やりたいこと」「好きなこと」ができる
- 最初は数万円の利益でも、段階的に増やしていけばいい。それで残りの人生「夢と生きがい」を持ち続けられる
- インターネット環境の進歩で、誰もが簡単に、商品やサービスの販売ができる時代がきた
- SNS、YouTube、Zoom、ECサイト、ブログのなかで、自分のビジネスに合うものをメインに使う。それ以外もサブとして利用する
- 昔はここが起業のネックでした。自前の販路を持つなんてできなかった
「マイクロアントレプレナー」
を目指すとき、守ってほしいこと
- 初期投資がかからない仕事を選ぶ
- 運転資金も少額で済む仕事を選ぶ
- 基本的に年金や貯蓄に手を付けないで済む仕事を選ぶ
シニアの起業、何を仕事にするか
仕事を選ぶポイント
マイクロアントレプレナーになるとき「何を仕事にするか」ここが一番難しい。仕事を何に決めるかで、これからの人生、満足度や充実度が変わってしまう。ただ、ここさえ適切に決めることができたら、あとは大した問題はありません。
- 自分の性分に合ったもの、かつ自分の価値観に合うもの
- 残りの人生をすべて使い、結果的にパッとしなくても、悔いのないもの
- お金がかからないこと。開業資金や運転資金が少額ですむもの
- 起業の3つの円の重複部分に入るもの
このような仕事を見つけられるかどうか、ここが最大のポイントです。
●起業の3つの円
仕事選びのヒント
- 芸術や工芸関係など、一般に「アーティスト」と呼ばれるもの
- 絵描き、作家、陶芸家、音楽家、写真家、彫刻家etc.
- 作品をつくり、SNS、YouTube、ECサイト、 ブログなどを使い広告・販売する
- 画用紙と絵の具を買って一枚絵を描いたら、立派な新人画家です。売れるかどうかは「作品の出来しだい」
- オリジナルグッズをつくり販売する
- 安藤百福さんは、庭の掘立小屋でチキンラーメンをつくった
- アクセサリー、お菓子、衣料品、日用品
- 仕事になりそうな趣味はないか
- 模型のジオラマづくり、釣り、バイク、日曜大工
- Zoomを使ったコンサルティングやコーチング
- Zoomを使えば、日本中の人とリアルタイムで対面し会話できる
- やってみたいコンサルティング・コーチング業はないか
- 現役時代の仕事にコンサルティング・コーチングできるものはないか
- 若い頃「あこがれていた」「やりたかった」ができなかったこと
- 小説家や詩人になりたかったなら、ブログで作品を発表する
- サックスが吹きたかったなら、中古品を買ってYouTubeでライブ配信
- 日本一周したかったなら、自転車・バイク・軽自動車どれかで出発、旅先からSNSで配信
- 社会貢献活動をする
- 自宅を拠点にNPOを設立して活動する
マイクロアントレプレナーを
オススメする最大の理由
- ほとんどお金がかからない
- PC1台とインターネット回線があればできる
- 例えば、アフィリエイターやブロガーなら、月1000円のレンタルサーバー代だけでOK
- 閉塞した令和の日本で「でっかい夢」を見ることができる
- YouTubeで月数百万円稼ぐ小学生や高校生がいる
- アフィリエイターやブロガーでも月百万円くらいザラ
- プログラマーやITエンジニアのような高いスキルは不要
- WindowsPCかMacが普通に使えれば全然OK
シニア【独立】慣れた仕事で独立すれば、今日からプロフェッショナル経営者!
シニア起業の醍醐味
定年後に望むような仕事がなかったならば、自分で仕事をつくればいい。シニアの起業は、まず「自分の働く場所」を「自分でつくること」です。
また、50代60代のシニアが起業に求める価値は、お金ではありません。
- 「好きなことや昔からの夢に打ち込める楽しさ」
- 「自分を活かして働き続けられる喜び」
- 「人に感謝されて社会に貢献できる充実感」
これら「やりがい・生きがいの再発見」こそがシニア起業の醍醐味なのです。
「ゆる起業」ってなんだ?
「ゆる起業※」聞きなれない言葉ですが、20代30代の起業とは異なり、お金をたくさん稼いだり、株式の上場を目指すものではありません。
定年前後のシニア層が、やりがい、社会との接点、人生を楽しむことなどを目的とした起業です。
自分の好きな仕事で無理せず、適度な収入を得るという、いわば従来型起業の「低リスク・低リターンバージョン」といえます。
特徴としては、サラリーマン時代に経験し精通した仕事の延長線上、またはその周辺部を活かして起業する人がほとんどです。
これが、いま就活中、またはこれから就活を始めるシニアの方に「オススメしたい第二の道」です。
※片桐実央さん(銀座セカンドライフ株式会社代表取締役)が提唱されている考え方で、「ゆるーい起業」をもじった造語です。
「ゆる起業」の特徴
項 目 | ゆる起業 |
イメージ | 好きな仕事で無理せず、 適度な収入を得る |
スタイル | 従来型起業の 「低リスク・低リターン バージョン」 |
開業資金 | 100万円~300万円 |
目 的 | やりがい、生きがい、 社会との接点維持 |
仕事内容 | サラリーマン時代に 長年経験し、精通したもの |
毎日ひまで、頭がおかしくなりそう
塾長コンドーの知人に「ゆる起業」にピッタリ、まさに「典型的なタイプ」といえる人がいます。お名前をAさんとしましょう。
Aさんは、トヨタ系ディーラーの常務だった56歳のときに子会社の社長に転出、60歳で定年退職されました。(15年ほど前なので定年は60歳)
退職後の生活は公的年金が22万円。それに自分で積み立てた個人年金が約8万円あり、合わせて月の収入は約30万円。家のローンも完済しており、田舎なら夫婦二人生活するのに足りない額ではありません。
しかし、Aさんは退職後ほんの数か月で、何もしない生活に虚しさを感じ始めます。
「とにかく毎日ひまでしょうがない。このままだと頭がおかしくなる」
一念発起して仕事を探しましたが、現役時代やれ常務だ社長だといっても、所詮は雇われのゼネラリスト。Aさんが望むような求人はありませんでした。
そこで閃いたのが長年従事した「車の販売業」です。家屋敷を担保に資金を調達し、小さな中古車販売会社を始めました。
その当時、塾長コンドーは銀行系のリース会社に勤めていたので、備品関係のリースで相談に来られました。
Aさんの話を聞き、「その年齢になって多額の資金がいる事業はやめたほうがいい。老後の生活を危険にさらしてまで、やることですか?」と強くお諫めしました。
すると、普段は豪放磊落なAさんが「このまま何もしなかったら、気が狂ってしまう」とつぶやいたのです。
私は驚いて返す言葉がありません。そこまで思い詰めているなら仕方ない。Aさんの行く末を案じながらも、リース契約を引き受けました。
そんな事情で始まったAさんの会社ですが、いまも順調に営業されています。近くをクルマで通るたびに「元気で頑張っておられるな。良かった良かった」と安堵しています。
年金が30万円あり家のローンもないなら「穏やかな老後」を楽しめばいい。しかし、Aさんにとってそれは「苦行」でしかありません。Aさんは「泳ぎ続けなければ死んでしまうサメ」のような人なのです!
お方はんの身になったら、働いてもろたがよろしおす。「毎日一緒じゃかなわん」のとちゃいますか?
ゆる起業に向いている人
「ゆる起業」に向いている人
- とにかく仕事が好き。趣味や家庭生活では真の満足感や充実感を得られない人
- ある程度の会社で、それなりのポジションと収入を得てこられた人
- スペシャリスト(専門職)ではなくゼネラリスト(専門職以外)の人
- ある程度の資金力がある人
- 開業資金100万円~300万円と運転資金一年分は必要
「ゆる起業」をオススメする理由
- 懸命に働いて、それなりの年収とポジションを得てきた人が、いまさらコンビニの店員や交通警備などできるわけがない
- 自分が好きな仕事を、身体が動くかぎり、いつまでもできる
- 現役時代の仕事関連で起業すれば、スタート時からプロフェッショナル
- マーケティング、営業、広告、取引慣習すべてに精通している
何を仕事にするか
ゆる起業の5原則
- 本当にしたいと思えること
- やりがいを感じること
- 経験を生かせること
- 利益をあまり追及しないこと
- 健康が一番であること
●仕事を選ぶポイント
ゆる起業をするとき「何を仕事にするか」ここが難しい。仕事を何に決めるかで、これからの人生、満足度や充実度が変わってしまう
- 自分の性分に合ったもの、かつ自分の価値観に合うもの
- サラリーマン時代に経験・蓄積したものの延長上、もしくは周辺部から選ぶ人が8割
- 起業の3つの円の重複部分に入るもの
●起業の3つの円
開業資金はできるだけ少なく
日本政策金融公庫総合研究所(2017年1月)
「起業を起業意識に関する調査」
開業資金 | 割合(%) |
100万円未満 | 54.3% |
100万円~500万円 | 29.0% |
500万円~1000万円 | 7.5% |
1000万円~2000万円 | 2.9% |
2000万円以上 | 6.3% |
ゆる起業の実例
- 56歳 日本に進出したい海外企業に、国内の市場調査やマスコミ向けの広報業務
- 54歳 エステサロン、化粧品販売、美容セミナー
- 53歳 結婚相談所
- 58歳 ドローン関連企業(ドローンのスクール・コンサルティング)
- 60歳 ブランド価値向上のコンサル
- 57歳 花粉症マスク開発
- 57歳 ウェアラブル端末のセンサー開発
- 63歳 個人史の出版支援
- 57歳 NPO法人を設立し、介護ライフアドバイザー養成
- 55歳 ジュエリーや生活雑貨の企画販売
- 61歳 サプリメント企画開発や販促支援
- 63歳 時計工房
- 61歳 企業顧問 交流会での出会いの場づくり
- 64歳 半導体シリアルナンバー読取装置の製造販売
- 63歳 ホテルコンサルタント(ホテルの開発、運営、調査)
- 61歳 化学品の輸出入
- 55歳 子供向けプログラミング教室
- 64歳 個人向け食品宅配
- 55歳 アロマ石鹸教室
- 60歳 財務コンサルティング
- 60歳 営業代行
アントレサロン「日経MJ」
https://entre-salon.com/nikkeimj/
独立と起業はまったくの別物
「独立」と「起業」は違います。イメージとしては似ていますが、この二つはまったくの別物です。
「独立・起業」と聞いてイメージするのは、ネットショップを始めるとか、飲食店を開くとか、資格を取得して開業するなどの「起業」でしょう。起業とは、それまで「まったく経験のない仕事で事業を始める」ことです。
しかし「独立」は違います。いままで長年の仕事で培ってきた「経験、知識、スキル」を使って始めます。
イメージとしては、同じ仕事をして「会社で雇われて給与をもらう形」から「会社ではなく社会から報酬をもらう形」に変わる感じです。
シニアが成功しているのは、こうした「独立」のシナリオです。
サラリーマンの経験とスキルを活かす独立開業の例
サラリーマン時代に培ってきた「経験・スキル・ノウハウ」を活かす独立開業です。
誰しも、サラリーマン時代に数十年かけて蓄積した、膨大な量の「経験・スキル・ノウハウ」を持っています。
この「経験・スキル・ノウハウ」は余人をもって代えられないものであり、競争市場において確実に優位性があります。それを活かさない手はありません。
しかも、このやり方なら「起業のスタート時からプロフェッショナル」、マーケティング、営業、広告、取引慣習すべてに精通しています。
- 化学品メーカーに定年まで勤務 ⇒ 前職時代に売っていた化学品の販売代理店
- 大手新聞社に30年勤務 ⇒ 独立してフリーライター
- 自動車販売会社退職後 ⇒ 中古車屋をオープン
- 証券会社時代の為替ディーラーの経験を生かして ⇒ 中小企業向け為替コンサル
- アフリカ駐在経験を生かした ⇒ アフリカ進出支援
- 大手レストランチェーンに勤務 ⇒ 洋食屋をオープン
サラリーマン時代に培った
プロフェッショナルな
「経験・スキル・ノウハウ」
それを生かして
「ゆるーく」独立開業しよう
この方法なら開業時から、
マーケティング、営業、
広告、取引慣習等
すべてにわたって精通した
プロフェッショナル!
【定年後の仕事】定年後から江戸に留学し、歩いて日本地図を作ったスゴイ爺さん
「シニア偉人伝」日本代表はこの人
【シニア偉人伝】第2回は、日本代表「伊能忠敬」さんです。
49歳で家業を隠居し、50歳で江戸の天文学者(高橋至時)に弟子入りします。55歳で測量開始、それから71歳まで約16年かけて日本全土を測量し、初めて正確な日本地図を完成させます。73歳で死去。
忠敬さんがこんなスゴイことをやった江戸時代、平均寿命は32歳です。
平均寿命 江戸時代 32歳
明治時代 44歳
平成時代 83歳
江戸時代の平均寿命が32歳と短い理由は、医療が未発達のために乳幼児がバタバタと死んでいたからで、成人した人が平均32歳で亡くなったというわけではないようです。
葛飾北斎88歳、毛利元就74歳、徳川家康73歳、長生きする人は現在と同じくらいに長生きする感じですね。
だから、平均寿命ではなく平均余命をみる必要があります。
「19世紀初期の庶民の生命表」(立命館大学:長澤克重)によると、江戸時代60歳の平均余命は、男性14.3歳、女性13.3歳です。余命ですから、男性は74.3歳、女性は73.3歳くらいまで生きたみたいです。
因みに「一般社団法人北奥多摩薬剤師会」の研究でも、「江戸時代60歳の平均余命はほぼ14歳」となっています。
江戸時代60歳の人が平均して74歳まで生きるとすると、 いま男性の平均寿命が83歳くらいですから、その差は約10年。忠敬が隠居して弟子入りした50歳という年齢は、現在に換算すると、ちょうど60歳くらいになります。
そう考えると、忠敬が家業を隠居して天文学者に弟子入りしたのは60歳。測量開始が65歳、それから約16年かけて全国を歩き「81歳で正確な日本地図を完成させた」ことになります。
歩いた距離はトータルで4万キロ。これは地球1周分にあたります。
鹿児島県の佐多岬から、北海道の稚内までの直線距離は1,866km(GoogleMap)。忠敬は65歳から16年かけて、徒歩での日本縦断を約20回も実行したことになります。
いまの年齢で65歳から、歩いて日本縦断を20回もやったなんて! unbelievable!
忠敬はん、残りの人生を「ホンマに好きなこと」に使いはったんやなぁ。
忠敬を突き動かした、モチベーションは何か
幕府の天領(直轄領)で豪商だった伊能家。忠敬は49歳で隠居します。お金も十分にあり、子や孫に囲まれて、穏やかな老後を過ごせたはずです。
そんな忠敬を突き動かしたものは何か。それは紛れもなく「天文学に対する向学心」でした。
忠敬は50歳で天文学を勉強するために江戸へ出ます。当時の天文学の第一人者、高橋至時(よしとき:1764-1804 当時31歳)を訪ねて弟子入りします。
当初、至時は50歳の忠敬の入門を「金持ちの道楽」だと思っていました。しかし、昼夜を問わず勉強する忠敬の姿勢に感動し、やがて「推歩先生」(すいほ=星の動きを測る)と呼ぶようになります。
忠敬が52歳のとき、高橋至時は新たな暦(寛政暦)を完成させましたが、地球の正確な大きさがわからず精度に不満足でした。
忠敬は「北極星の高さを2つの地点で観測し、角度を比較することで緯度の差がわかり、2地点の距離がわかれば地球の外周が計算できる」
「2つの地点が遠いほど誤差が減るので、江戸から蝦夷地(北海道)まで距離を測ることができれば、正確な地球の大きさがわかる」と考えます。
しかし、当時は幕府の許可がなければ蝦夷地へは行けません。そこで至時と忠敬が考えた名目が「地図製作」でした。
至時と忠敬の目的は「地球の大きさを測り正確な暦を作成すること」です。地図製作は蝦夷地への移動の許可を得るための「口実」だったのです。
幕府は蝦夷地のみならず、東日本全体の測量許可をだします。
「正確な日本地図の作成」という偉業は、正確な暦をつくるための口実から始まったんだ。へぇー、「事実は小説より奇なり」だね!
忠敬って、どんな人?
江戸時代、日本国中を測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた人です。
忠敬は、延享2年(1745年)現在の千葉県九十九里町で生まれ、横芝光町で青年時代を過ごし、17歳で伊能家当主となり、佐原で家業のほか村のため名主や村方後見として活躍します。
その後、家督を譲り隠居して勘解由と名乗り50歳で江戸に出て、55歳(寛政12年、1800年)から71歳(文化13年、1816年)まで10回にわたり測量を行いました。その結果完成した地図は、極めて精度の高いもので、ヨーロッパにおいて高く評価され、明治以降国内の基本図の一翼を担いました。
YouTubeで見る
伊能忠敬年表
年号 | 年齢 | 事柄 |
---|---|---|
延享2年(1745) | 0歳 | 現在の九十九里町小関に生まれる。幼名三治郎 |
宝暦元年(1751) | 6歳 | 母が亡くなり、父貞恒は兄・姉を連れて実家に帰る |
宝暦5年(1755) | 10歳 | 父のもと(神保家、現在横芝光町小堤)に戻る |
青年期 | 土浦の某医者に医学等を学ぶが詳細は不明 | |
宝暦12年(1762) | 17歳 | 佐原伊能家の婿養子となりミチと結婚。名を忠敬とする |
明和6年(1769) | 24歳 | 佐原の祭礼で紛争 |
安永元年(1772) | 27歳 | 佐原村河岸一件が起こる |
安永7年(1778) | 33歳 | ミチと松島へ旅行に行き、『奥州紀行』を記す |
天明元年(1781) | 36歳 | 佐原村本宿組名主となる |
天明4年(1784) | 39歳 | 本宿組名主をやめ村方後見となる |
寛政3年(1791) | 46歳 | 家訓書を書く |
寛政5年(1793) | 48歳 | 関西へ旅行し『旅行記』を記す |
寛政6年(1794) | 49歳 | 家督を長男景敬に譲り、隠居し勘解由と名乗る |
寛政7年(1795) | 50歳 | 江戸深川黒江町に住み、高橋至時の弟子となる |
寛政12年(1800) | 55歳 | 第1次測量:東北・北海道南部測量 |
享和元年(1801) | 56歳 | 第2次測量:関東・東北東部測量 |
享和2年(1802) | 57歳 | 第3次測量:東北西部測量 |
享和3年(1803) | 58歳 | 第4次測量:東海・北陸測量 |
文化元年(1804) | 59歳 | 日本東半部沿海地図を幕府に提出し、将軍家斉の上覧を受ける。以後幕吏に登用される |
文化2年から3年まで(1805から1806まで) | 60歳から61歳まで | 第5次測量:畿内・中国測量 |
文化5年から6年まで(1808から1809まで) | 63歳から64歳まで | 第6次測量:四国測量 |
文化6年から8年まで(1809から1811まで) | 64歳から66歳まで | 第7次測量:九州1次測量 |
文化8年から11年まで(1811から1814まで) | 66歳から69歳まで | 第8次測量:九州2次測量 |
文化11年(1814) | 69歳 | 自宅を八丁堀亀島町へ移す |
文化12年から13年まで(1815から1816) | 70歳から71歳まで | 第9次測量:伊豆七島測量(忠敬は不参加) |
文化13年(1816) | 71歳 | 第10次測量:江戸府内測量 |
文政元年(1818) | 73歳 | 死去 |
文政4年(1821) | 大日本沿海輿地全図(大図214枚・中図8枚・小図3枚)及び大日本沿海実測録(14巻)が完成 |
『伊能忠敬とは』(伊能忠敬記念館ウエブサイト)
https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/museum/tadataka.html
忠敬の最期
第10次測量(江戸府内)を終えた忠敬は、江戸八丁堀の屋敷で地図の作成作業にとりかかりました。
しかし、文化14年(1817年)の秋頃から持病の喘息がひどくなり、病床につくようになります。
文政元年(1818年)になると急に体が衰え始め、4月13日弟子たちに見守られながら、74歳で生涯を終えました。
忠敬は死の直前「私がここまでくることができたのは高橋至時先生のおかげであるから、死んだあとは先生のそばで眠りたい」と言い残します。
その遺言通り、高橋至時の墓地がある上野源空寺にて、高橋先生の傍らで眠っておられます。
伊能忠敬記念館を訪ねてみよう
【伊能忠敬記念館】 伊能忠敬の生涯に興味のある方は、ぜひ一度訪ねてみてください。
住所 | 千葉県香取市佐原イ1722番地1 |
電話 | 0478-54-3649 |
FAX | 0478-54-3649 |
開館時間 | 午前9時から午後4時30分まで |
休館日 | 月曜日(国民の祝日は開館)、年末年始 |
たとえ60歳からのスタートでも
不可能なんかない。何でもできる
シニア【独立・起業】ナルホド! 絶対に成功する【起業必勝法】はコレだ
シニア起業の目的とは
シニア起業の成功とは何か? シニアの起業が目指すものは20代・30代とは異なります。
「組織を大きくして社会にインパクトを与えたい」「お金をたくさん稼ぎたい」「株式を上場したい」などを目指すものではありません。
目的1:定年後の働き場所つくり
定年後に望むような仕事がないならば、自分で仕事をつくればいい。
シニア起業、第一の目的は
「自分の働く場所」を
「自分でつくること」です。
目的2:求めるものは 「やりがい・生きがいの再発見」
50代60代のシニアが起業に求める価値は、お金ではありません。
- 好きなことや昔からの夢に打ち込める楽しさ
- 自分を活かして働き続けられる喜び
- 人に感謝されて社会に貢献できる充実感
シニア起業、第二の目的は「やりがい・生きがいの再発見」であり、これが「シニア起業」の醍醐味です。
シニア起業が成功した状態とは?
- 少額でも、単年度の損益が黒字である
- 少額でも、単年度のキャッシュフローがプラスである
(預貯金や年金に手をつけていない) - 生きがい・やりがいをもって働くことができている
こうした状態にたどり着けたら、「シニア起業が成功した」といえます。
なぜなら、シニア起業の目的が「定年後の働き場所つくり」と「やりがい・生きがいの再発見」だからです。
あとは黒字額とキャッシュフローを、毎年少しづつ増やしていけばいいだけです。シニアで起業したら、まずはこの状態を目指したいですね。
起業とは9割が失敗するもの
起業の成功率について「起業は9割が失敗する、1割しか生き残れない」と聞いたことはありませんか。20代30代の起業であろうと、シニアの起業であろうとこの点は同じです。
実際に「9割失敗する」かどうかはともかく、起業とは数多くのリスク(不確実性)がつきまとう「リスクの塊」であることは間違いありません。
では、企業の生存率はどれくらいでしょうか。
●帝国データバンクの統計データによる「企業の生存率」
企業の10年後の生存率 : 70%
企業の20年後の生存率 : 52%
企業の10年後生存率は7割と、なかなか高い数値です。しかし、このデータは大企業を含んだものです。小規模企業だけにデータを絞れば、7割からさらに下がることが予想されます。
●日経ビジネスによる「ベンチャー企業の生存率」
起業5年後 : 15.0%
起業10年後 : 6.3%
起業15年後 : 0.3%
ベンチャー企業に限定すると、こうなります。
イャー、実に厳しい数字ですね。思わず身震いしてしまいました。これだと余程のアホか無鉄砲な奴でない限り、怖くて起業なんかできませんよ。ブルブル……
やっぱ、あんさんエライわぁー。こないに難しいのに「新選組という立派な会社」をつくりはったもの!
●黒字企業の割合 国税庁 平成29年度分『会社標本調査』調査結果
269万3,956社のうち、
黒字企業は100万6,857社 37.4%
赤字企業は168万7,099社 62.6%
現存している企業でも6割強は赤字です。黒字企業は4割弱しかありません。
これも大企業を含んだデータです。小規模企業に限定すれば、黒字企業の割合がさらに低下することが見込まれます。
脱サラ起業して、あっという間に成功した人
塾長コンドーの知人に「45歳で脱サラ起業して、あっという間に成功した人」がいます。お名前をBさんとしましょう。
Bさんは起業するとき、開業資金300万円を借りるため地元の信用金庫に頼みに行きました。すると、信用金庫の担当者が「300万円を『無担保・保証人なし』でポンと出してくれた」と言うのです。
ありえない! そんな甘い話はない! 塾長コンドーは「嘘だ」と思いました。
しかし、よくよく話を聞いてみると「まぁ、それならありかな」と納得できる内容だったのです。
Bさんは地元の工業高校を卒業し、農機具メーカー「クボタ」の販売会社に就職します。そこで新卒から45歳までの27年間、メカニックとして農機具の修理一筋で働いてきました。
農機具の修理は自動車とは違います。修理工場ではなく農家の庭先で行います。27年間もお客さんの庭先で修理していますから、多くのお客さんを知っていました。
そのうえ、誠実でメカニックにしては人当りも良いため、お客さんからの信頼も厚かったようです。
Bさんは起業すると「クボタの半額の工賃で修理します」と書いたチラシを配ります。
お客さんからすれば、20数年間世話になったメカニックが独立し「半額で修理します」言ってきたのです。そりゃぁ、誰だって頼みますよ! 起業の成功間違いなし!
あっという間に300万円を返済し、いまは奥さんと二人悠々自適の生活です。そんなBさんの口癖は「俺さぁ、サラリーマン辞めて本当に良かったよ!」です。
起業した時点で、すでに多くのお客さんを抱えている。メカニックを20数年もやっているから「プロフェッショナルな技術力」。おまけに「半額で修理」するなら繁盛するに決まってる! ええわー、羨ましすぎる!
わても「無担保なんてありえへん」と思うわ。でも、信用金庫の担当はんプロやから「無担保で大丈夫」と考えはる。やっぱプロフェッショナルってスゴイわぁ!
「たくさんのお客さん」と「プロフェッショナルな技術・サービス」
これから起業しようと考えている方に問いたい。
「たくさんのお客さん」または「プロフェッショナルな技術・サービス」のどちらかを持っていますか?
- 両方持っているなら、高い確率で成功します
- 片方だけ持っているなら、成功する確率は五分五分
- 両方持っていないなら、失敗する確率が高くなります
起業プランを再考してください
先ほどのBさんのように、起業するときに「たくさんのお客さん」と「プロフェッショナルな技術・サービス」を両方持っている人は、ほとんどいません。
塾長コンドーは「両方もった状態」で起業した人を、初めて見ました。いや、「たくさんのお客さんを持って起業した」という点だけでも、初めてです。
独立・起業したばかりの人にとって「お客さんを集める」ことが、最大の課題です。いかにして「お客さんを見つけるか」、独立・起業の成否はコレに尽きます。
逆に言えば「お客さんを見つけられた」なら、たいていのビジネスはうまくいきます。 「集客」が、最も重要なポイントです。
コーヒーショップ、レストラン、理髪店、バイクショップ、何を始めるにしても「お客さんがまったくいない状態で開店する場合がほとんど」ではないでしょうか。
「お客さんがまったくいない状態」でお店を開き、たまたま来店したお客さんに「プロフェッショナルな技術・サービスを提供する」ことにより、少しずつお客さんが増えて、ビジネスが軌道にのっていく。
つまり、商売は「リピーターをいかに増やしていけるか」です。
これは大企業でも同じこと。その企業の「製品・サービスのファン」をいかに増やしていけるかです。
しかし、起業するときに「アマチュアレベルの技術・サービスしか持っていなかった」らどうなるでしょう。せっかく来店してくれたお客さんが「いちげん客」となり、固定客(リピーター)になってくれません。
これでは、いつまでたっても「いちげん客」ばかり、ビジネスが軌道にのりません。
もし起業するなら「たくさんのお客さん」または「プロフェッショナルな技術・サービス」 少なくとも片方は欲しい。それによって、成功する確率がドーンと上がります。
起業時に「たくさんのお客さん」
または「プロフェッショナル
な技術・サービス」
どちらか片方は持っていたい
独立と起業はまったくの別物
「独立」と「起業」は違います。イメージとしては似ていますが、この二つはまったくの別物です。
「独立・起業」と聞いてイメージするのは、ネットショップを始めるとか、飲食店を開く、または資格を取得して開業するなどの「起業」でしょう。起業とは、それまで「まったく経験のない仕事で事業を始める」ことです。
しかし「独立」は違います。いままで長年仕事で培ってきた「経験、知識、スキル」を使って始めます。
イメージとしては、同じ仕事をして「仕事をして会社で雇われて給与をもらう形」から「会社ではなく社会から報酬をもらう形」に変わる感じです。
シニアが成功しているのは、こうした「独立」のシナリオです。
サラリーマン時代の「経験・スキル・ノウハウ」を生かせ
サラリーマン時代に数十年かけて蓄積した、膨大な量の「経験・スキル・ノウハウ」を持っているはず。その 「経験・スキル・ノウハウ」 を活かすビジネスを選びましょう。
なぜなら、この「経験・スキル・ノウハウ」は余人をもって代えられないものであり、まさに「プロフェッショナルな技術・サービス」だからです。同業者以外では、あなたしか持っていません。
つまり、競争市場において、とてつもない優位性があります。それを活かさない手はありません。
- 化学品メーカーに定年まで勤務 ⇒
前職時代に売っていた化学品の販売代理店 - 大手新聞社に30年勤務
⇒ 独立してフリーライター - 大手自転車販売会社退職後
⇒ 自転車屋をオープン - 証券会社時代の為替ディーラー経験を生かして ⇒ 中小企業向け為替コンサル
- フランチャイズ本部経験を生かした
⇒ FCコンサル - アフリカ駐在経験を生かした
⇒ アフリカ進出支援
サラリーマン時代に培った
プロフェッショナルな
「経験・スキル・ノウハウ」
それを活かして独立する
【独立・起業の失敗例】やらかした! 念願のコーヒーショップが潰れた理由
起業とは9割が失敗するもの
起業の成功率について「起業は9割が失敗する、1割しか生き残れない」という話を聞いたことはありませんか。
実際に「9割失敗する」かどうかはともかく、起業は数多くのリスク(不確実性)がつきまとう「リスクの塊」であることは間違いありません。
●帝国データバンクの統計データによる「企業の生存率」
企業の10年後の生存率 : 70%
企業の20年後の生存率 : 52%
企業の10年後生存率は7割と、なかなか高い数値です。しかし、このデータは大企業を含んだものです。小規模企業だけにデータを絞れば、7割からさらに下がることが予想されます。
●日経ビジネスによる「ベンチャー企業の生存率」
起業5年後 : 15.0%
起業10年後 : 6.3%
起業15年後 : 0.3%
成功と失敗の違いは何か
これからシニア起業を考えている方に問いたい。
「たくさんのお客さん」または「プロフェッショナルな技術・サービス」のどちらかを持っていますか?
- 両方持っているなら、高い確率で成功します
- 片方だけ持っているなら、成功する確率は五分五分
- 両方持っていないなら、失敗する確率が高くなります
起業プランを再考してください
コーヒーショップ、レストラン、理髪店、バイクショップ、どれを始めるにしても「お客さんがまったくいない状態で開店する」場合がほとんどではないでしょうか。
「お客さんがまったくいない状態」でお店を開き、たまたま来店したお客さんに「プロフェッショナルな技術・サービスを提供する」ことでリピータになり、お客さんが増えてビジネスが軌道にのっていく。
つまり、商売は「リピーターをいかに増やしていけるか」です。
しかし、起業するとき「アマチュアレベルの技術・サービスしか持っていなかった」らどうでしょう。せっかく来店してくれたお客さんが「いちげん客」でおわり、リピーター(固定客)になってくれません。
これでは、いつまでたっても「いちげん客」ばかり、お客さんが増えず、ビジネスが軌道にのりません。
起業時に「たくさんのお客さん」
または「プロフェッショナル
な技術・サービス」
少なくとも片方は持っていたい
シニア起業の失敗例 (コーヒーショップ)
Cさんは65歳で大手企業を定年退職しました。
豆から挽いて飲むほどコーヒーが好きでしたから、退職金を使って念願のコーヒーショップを始めることにしました。
早速、商店街に店舗を借りて「お店作り」からスタートします。とにかく内装にこだわりました。食器やテーブルも高価なものを使ったため、退職金だけでは足りなくなり、銀行から融資を受けました。
そして、Cさんの理想通りに仕上がった「こだわりのコーヒーショップ」が完成しました。
ところが、オープン当初から思ったほどお客さんが入りません。
すでに退職金は使い切っており、家賃と借入金の返済があるため、ほどなく資金繰りに苦労し始めます。
残念ながら、たった2年で経営に行き詰まり、お店を閉めることになってしまいました。
シニア起業の成功例 (カフェレストラン)
D子さんは調理師の資格を持っており、これまでさまざまな飲食店で働いてきました。
また、仕事とは関係なく「料理とお菓子作り」が大好きだったので、それを目当てに友人や知人たちが材料費持参で自宅まで食べに来ていました。
定年を迎えたD子さんは考えました。「こうして皆が食べに来てくれるなら」と、自宅一階を改造し「小さなカフェレストラン」をオープンしました。
これが非常に好評で、瞬く間に「口コミ」で広がります。友人・知人だけでなく、近所の人たちまで定期的に食べに来てくれるようになりました。
大好きな「料理とお菓子作り」で周囲の人が幸せになっただけでなく、定年後の安定収入まで確保しました。
しばらくして、娘さんが「自分もやりたい」と言ってきたので、別の場所に2号店をオープンし、今では2店舗の経営者になっています。
独立と起業はまったくの別物
「独立」と「起業」は違います。イメージとしては似ていますが、この二つはまったくの別物です。
「独立・起業」と聞いてイメージするのは、ネットショップを始めるとか、飲食店を開く、または資格を取得して開業するなどの「起業」でしょう。起業とは、それまで「まったく経験のない仕事で事業を始める」ことです。
しかし「独立」は違います。
いままで長年仕事で培ってきた「経験、知識、スキル」を使って始めます。
イメージとしては、同じ仕事をして「会社で雇われて給与をもらう形」から「会社ではなく社会から報酬をもらう形」に変わる感じです。
シニアが成功しているのは、こうした「独立」のシナリオです。
Cさんの コーヒーショップ | D子さんの カフェレストラン | |
形態 | 起業 | 独立・開業 |
起業時 のお客 | ×: ほとんど いない | △:ある程度いる |
技術力 | ×: アマチュア レベル | ○:プロフェッ ショナル |
投資 金額 | ×: 過剰な投資 | ○:最小限の投資 |
参入し た業界 の状況 | ×: レッド オーシャン 競争が激しい 開業率廃業率 ともに高い | ×: レッド オーシャン 競争が激しい 開業率廃業率 ともに高い |
Cさんは「お客さんがほとんどいいない状態」で起業し、技術力はアマチュアレベル。おまけに過剰な投資をしてしまった。
D子さんは「お客さんがある程度いる状態」で独立・開業し、技術力はプロフェッショナル。自宅を改造し投資も最低限に抑えた。
これらの違いが、2つのコーヒーショップの命運を分けたのです。
Cさんやらかした。店舗を借りて過剰な投資をしてしまった。かたやD子さんは自宅を改造してお店を開いた。でもCさんの「65歳から何か始めよう」という心意気は立派! ちょっと授業料が高かったけどねー。
あんさん、Cさんはどないすれば良かったの?
まず3年くらい早く退職して、繁盛しているコーヒーショップ2~3店舗で働き、業務スキルや経営ノウハウを習得すべきだったね。それと、店舗も自宅を改造するか、賃貸ならカウンターだけの極小店舗から始めたら良かったかなぁ。
なんや、あんさんのやり方は貧乏くさいわぁ、ホンマにそれでええの?
お金をかけない、小さく小さく始める
日経ビジネスによる「ベンチャー企業の生存率」によれば、起業5年後の生存率は15%。起業なんて8~9割は失敗するもの。
とにかく「最初はお金をかけてはダメ」です。できるだけ小さく小さく始める。
凄腕の経営者たちの「起業のやり方」を見てみましょう。
凄腕の経営者 | 起業の始め方 |
カーネル・サンダース ケンタッキー・フライド ・チキンを作った (KFC 創業者) | チキンと調理器具を 積み込み 車で飛び込み営業 |
安藤百福 即席ラーメンを創った (日清食品創業者) | 自宅敷地内の小屋で 即席ラーメンを創る |
スティーブ・ジョブズ マイコンの開発 (Apple Com.創業者) | 友人のガレージで マイコンを開発 |
前澤友作 衣料品のネット通販 (zozoの創業者) | 自宅アパートで 輸入レコード・CD の通販を開始 |
起業の始め方をようく見てください。誰もお金をかけていません。お金をかけず小さく始めて、最初の商品やサービスを作る。
そして「商品やサービスの売上金」を使って次の投資をする。このパターンが鉄則です。
とにかく、最初はお金をかけない
できるだけ、小さく小さく始める
小さく始め最初の商品やサービスを作る
その「商品やサービスの売上金」
を使って次の投資をする。これが鉄則!
シニア【独立・起業】失敗しても「大怪我しない起業プラン」ポイント8つ
バブル崩壊から2022年までの間は「失われた30年」といわれる日本経済の長期衰退が続いています。(この衰退はまだ終わっていません。いつまで続くかもわかりません)
加えて、この四半世紀だけでも、阪神大震災や東日本大震災、コロナパンデミックなど事業経営に重大な影響を及ぼす外的要因が発生しています。
何が言いたいかというと「もともと起業なんて8~9割は失敗するもの」、いわば「リスクの塊」です。
あなたが若いなら、たとえ大きく失敗しても、もう一度やり直すことは可能でしょう。しかし、シニアが失敗し大きな負債を背負ってしまうと、挽回する時間がありません。
それゆえ、失敗を前提とした「大怪我しない起業プラン」が大切になります。
ここでは、失敗しても「大怪我しない起業プラン」づくり、そのポイントを8つ挙げます。
ポイント8つ
- お金をかけない。小さく始める
- 働きながら副業で始める
- 最小限のリソースで立ち上げる
- 低コストの事業スタイル
- 店舗が必用な業界・業種は避ける
- 飲食店は避ける
(レッドオーシャン) - 自己資金を使わず、創業融資を活用
- サラリーマン時代の経験とスキルを
活用する
1. お金をかけないで、小さく小さく始める
とにかく「最初はお金をかけてはダメ」です。できるだけ小さく小さく始める。
凄腕の経営者たちの「起業の始め方」を見てみましょう。
凄腕の経営者 | 起業の始め方 |
カーネル・サンダース ケンタッキー・フライド ・チキンを創った (KFC 創業者) | チキンと調理器具を 車に積み込み 飛び込み営業 |
安藤百福 即席ラーメンを創った (日清食品創業者) | 自宅敷地内の小屋で 即席ラーメンを創る |
スティーブ・ジョブズ マイコンの開発 (Apple Com.創業者) | 友人のガレージで マイコンを開発 |
前澤友作 衣料品のネット通販 (zozoの創業者) | 自宅アパートで 輸入レコード・CD の通販を開始 |
起業の始め方をようく見てください。誰もお金をかけていません。
凄腕の経営者でも、こうなのです。
お金をかけず小さく始めて、最初の商品やサービスを作る。そして「商品やサービスの売上金」を使って次の投資をする。
このパターンが基本です。
とにかく、最初はお金をかけない
できるだけ、小さく小さく始める
小さく始め最初の商品やサービスを作る
その「商品やサービスの売上金」
を使って次の投資をする。これが鉄則!
2. 働きながら副業で始める
サラリーマンでいることの何よりの強みは、安定した収入が確実に入ってくることです。
とりあえず一定の仕事量をこなしてさえいれば、その収入は保証されます。「会社が嫌い」「仕事がつらい」「上司がクソ」いろいろあっても、給料は入ってきます。これほど恵まれた特権はありません。
起業は、サラリーマンを続けながらスタートすることができますし、そのほうが最終的に成功する可能性も高くなります。
ビジネスは、うまくいかないことがほとんどです。ほとんどが失敗するのです。
だから、サラリーマンとして働きながら「副業」でトライする。ビジネスが軌道にのり、サラリーマンの給料を超えたら独立して専従になる。
もし、あなたが考えているビジネスが副業でやれるなら、ほぼ「ノーリスク」で「起業にトライ」できます。
非常に手堅い方法で、もっとも失敗の確率が低い方法です。
これが一番のオススメです。
副業パターンがもっとも正解だね。だって、失うものが何もない。ノーリスクで起業にトライできる。これっきゃない!
わても賛成どす! お給金がいままで通りいただけてるなんて。ありがたい話やわぁー!
起業しようと考えているビジネスが、
副業で可能なものならば
「ノーリスク」で起業にトライできる
3. 最小限のリソースで立ち上げる
リソース(resource)には「供給源、資源、財源」などの意味があります。
ビジネスでは、業務を達成するために必要な、人材、物資、資金、時間などの「経営資源」を含めて、リソース呼ばれることが多いです。
あなたが営業関連やコンサルティングなど、店舗がいらないビジネスを考えているなら、まずは自宅をオフィスにして始めてください。
とにかく「最初はお金をかけてはダメ」です。できるだけ小さく小さく始める。
ケチケチで始めてください。
- オフィスは自宅を使う
- 自宅が無理ならレンタルオフィスを利用
- 電話代行を利用する
- リサイクルショップを使い、備品は中古品
- 最初は「法人登記」せず個人事業で始める
- 名刺やチラシは無料アプリで作成
4. 「低コスト」の事業スタイル
飲食店の開業を例にして、「成功する人」と「失敗する人」、事業スタイルの違いを比べてみました。
独立・起業には「夢」が必要です。その夢を実現するために、艱難辛苦に耐えて頑張るのです。しかし、夢だけではやっていけません。事業を続けるには利益が必要です。
利益を得るには「売上を上げる」か「コストを下げる」かのどちらか。
すぐにできるのはコスト削減です。売上を増やすことは難しいが、コスト削減はすぐできます。この点は個人でも同じこと。収入を増やすのは難しいが、支出を減らすことは今日から可能です。
成功する人の開店方針
コストを意識した店作り
- 10坪くらいの小さなお店
- 平日のお客さんの多い時間帯だけ営業する
- 従業員は雇わない。一人でやる
- メニューの品数を抑える
- 省力化・自動化機械の導入に積極的
失敗する人の開店方針
夢を実現する店作り
- 個室でゆっくり、幅広いメニューの居酒屋
- 仕事で疲れた人の隠れ家的な飲み屋
- 居心地のいい癒しの喫茶店
- 子供やお年寄りに愛されるパン屋
- ボリューム満点お腹一杯の定食屋
どのようなビジネスを始めるにしろ、
「低コストの事業スタイル」を追求する
5. 店舗が必要な業界・業種は避ける
飲食店などのビジネスで、開業時に必要な資金の目安は以下のとおりです。
開業するお店 | 必要な資金額(目安) |
飲食店 | 1000~1,500万円 |
美容室 | 1000~1,500万円 |
ラーメン店 | 700~1,000万円 |
不動産業 | 500~800万円 |
学習塾 | 500~1,000万円 |
コンビニ | 2,000~4,000万円 |
これらのビジネスは、立地条件が事業の成否に大きく影響するため、自宅では始めにくい。しかも、小さなお店を開くだけで「これだけのお金」がかかるのです。
ゆえに「店舗が必要なビジネス」はシニアには向きません。ヤングまたはミドル向けのビジネスでしょう。
なぜなら、失敗したときに「大怪我を負う」ことになるからです。
店舗が必要なビジネスは
シニアの起業には向かない
6. 飲食店は避ける(レッドオーシャン)
日本は資本主義経済ですから、競争がない業界・業種はありません。比較的競争が緩い業界は「※規制産業」だけでしょう。
※)規制産業とはインフラ(電気・ガス・水道)や金融、通信、医療など、事業を始めるのに免許が必要だったり、行政の監督が厳しい業種のことです。
つまり、どの業種・業界に参入しても激しい競争が待っています。
なかでも飲食業界は廃業率が高く「一年で30%、二年で50%のお店が廃業する」といわれています。
定年前後の素人が「簡単に成功できる」ほど甘い業界ではありません。
廃業率が高いのは分かるけど、利益率が高いという長所もあるんだ。コーヒーの利益率は90%、うどんの利益率は80%。当たればウハウハさ! だから皆が参入するんだよ。
コーヒーの利益率は90%どすか! あんさん、新選組なんか辞めて、二人でコーヒーショップやらしまへん?
「飲食店の経営が地獄だ」
といわれる5つの理由
- 参入ハードルが低いため、ライバルが多い
- 特別な技術や資格が必要ない。誰でも開業できるため、ライバルが多い
- 出店に多額のお金が必要
- 物件取得や内装、厨房設備に多額のお金がかかる
- 飲食店の種類によるが、500~1,000万円はかかる
- お店の場所を動かせない
- 物件取得や内装にお金がかり、一度出店したら動けない
- 近くに同業の大型店ができても動けない
- 「おいしい、安い」が当たり前
- 実現するためには、食材原価と人件費を抑える必要がある
- 食材原価を落とせば、味が劣化する
- 人件費を落とせば、接客が劣化してクレームになる
- 人材確保が難しい
- 給与水準が低く、休日が少ないため、人が来ない
7. 自己資金を使わず、創業融資を活用する
融資を受けるなら「創業前」が最大のチャンスです。創業時は、設備資金をはじめ、持ち出しが多く、現預金はみるみる減っていきます。
だから、一番借りやすい創業前・創業時に融資を受け、余剰資金をつくっておくことが大切です。
日本政策金融公庫は、100%政府出資の金融機関であり、政策に基づいて中小企業や個人事業主の資金調達ニーズに積極的に対応しています。
創業前融資の最大のメリットは、決算書(個人事業主の場合は確定申告書)がなくても借りられることです。
審査の基準は、創業前の会社員時代の経歴、自己資金、事業プランの明確性、将来性などです。
日本政策金融公庫 新創業融資制度の概要
利用で きる方 | 次のすべての要件に該当する方 ①対象者の要件 新たに事業を始める方、または事業開始後税務申告を2期終えていない方 ②自己資金の要件 新たに事業を始める方、または事業開始後税務申告を1期終えていない方は、創業時において創業資金総額の10分の1以上の自己資金を確認できる方 |
資金の 使い途 | 新たに事業を始めるため、または事業開始後に必要とする設備資金および運転資金 |
融資 限度額 | 3,000万円 (うち運転資金1,500万円) |
ご返済 期間 | 各融資制度に定めるご返済期間内 |
利率(年) | 1.01~2.55% |
担保・ 保証人 | 原則不要 *原則、無担保無保証人の融資制度であり、代表者個人に責任が及ばないものとなっております |
一番借りやすい創業前・創業時
に融資を受け、
余剰資金をつくっておく
8. サラリーマン時代の経験とスキルを活かす
独立と起業はまったくの別物
「独立」と「起業」は違います。イメージとしては似ていますが、この二つはまったくの別物です。
「独立・起業」と聞いてイメージするのは、ネットショップを始めるとか、飲食店を開く、または資格を取得して開業するなどの「起業」でしょう。起業とは、それまで「まったく経験のない仕事で事業を始める」ことです。
しかし「独立」は違います。いままで長年仕事で培ってきた「経験、知識、スキル」を使って始めます。
イメージとしては、同じ仕事をして「会社で雇われて給与をもらう形」から「会社ではなく社会から報酬をもらう形」に変わる感じです。
シニアが成功しているのは、こうした「独立」のシナリオです。
サラリーマン時代の「経験・スキル・ノウハウ」を生かす
シニアの方であれば、サラリーマン時代に数十年かけて蓄積した、膨大な量の「経験・スキル・ノウハウ」を持っているはず。
その 「経験・スキル・ノウハウ」 を活かすビジネスを選びましょう。
なぜなら、この「経験・スキル・ノウハウ」は余人をもって代えられないものであり、まさに「プロフェッショナルな技術・サービス」だからです。同業者以外では、あなたしか持っていません。
つまり、競争市場において、とてつもない優位性があります。それを活かさない手はありません。
- 化学品メーカーに定年まで勤務 ⇒
前職時代に売っていた化学品の販売代理店 - 大手新聞社に30年勤務
⇒ 独立してフリーライター - 大手自転車販売会社退職後
⇒ 自転車屋をオープン - 証券会社時代の為替ディーラー経験を生かして ⇒ 中小企業向け為替コンサル
- フランチャイズ本部経験を生かした
⇒ FCコンサル - アフリカ駐在経験を生かした
⇒ アフリカ進出支援
サラリーマン時代に培った
プロフェッショナルな
「経験・スキル・ノウハウ」
それを活かして独立する
【定年後の仕事1】 シニアには「夢」が必要。50代から探し始めよう!
『徒然草』の記述
「待っているのは、老いと死の2つだけだ。しかも、この2つは目にも留まらぬ早さでやって来る。生きる意味を知ろうとしないものは、老いも死も恐れない。この世が永久に不変と思い込んで、万物は流転し変化するという無常の法則をわきまえないからだ。
短い一生だからこそ、わずかな時間でも大切に過ごすべきだ。一銭はわずかな金であるが、コツコツと貯めていくと貧乏人も金持ちになる。それゆえ、商売人が一銭を惜しむ心は切実だ。同じように、一瞬などの短時間は明確に意識することは困難だが、その一瞬をおろそかにしていると、たちまちのうちに一生の最期を迎えてしまう。つまらないことに心を取られないで、世間との付き合いを絶ってでも真理を追究せよ」
「待っているのは『老い』と『死』の2つだけだ」なんて、シニアの胸にグサリと刺さる言葉です。しかし、落ち着いて考えてみると、これは自然の摂理。誰もあらがえない「冷厳な事実」なんですね。
若い頃は、人生に華を添えるさまざまなイベントがあります。入学と卒業、入社や転職、恋愛と結婚、子供の誕生と成長、人生はさまざまな彩りに満ちています。
ところが、60歳になり会社を定年退職したらどうでしょう。日々同じことのくり返し、日課でスポーツジムや図書館に行くくらいです。
イベントなんて何もありません。あっても、孫のお祝い(七五三、小学校入学)くらいでしょう。このさきの人生を真剣に考えると、暗澹たる気持ちになります。
作家や画家といった芸術家は、死期が迫っていても、死の数日前まで作品づくりに没頭します。作品は彼らの子供であり、作品の制作が、彼らの「生きがい」であり「使命」なのです。
私たち平凡なシニアにも、芸術家の「生きがいや使命」に代わる「夢」があったらいいですね。夢を持ち、夢の実現に日々邁進することが、沈鬱なシニアの日常を「再び輝かせる」ことになるのです。
シニアにこそ「夢」が必要
シニアには「夢」が必要です。そのためには「夢」を見つけなければなりません。
しかし、定年退職後に「さぁ、夢を見つけよう」と思っても簡単に見つかりません。理想は50歳くらいから、最低でも55歳くらいから探し始めなければいけません。
「幼い頃から叶えたかったこと」「人や社会に貢献できる何かをつくる」「死ぬまでににコレだけはやっておきたい」といったフレーズで探し始めます。
見つけた夢が「富士山に昇る」「バイクで日本一周」「起業したい」「再婚したい」だとしてもいいじゃないですか。どれも立派な「シニアの夢」です。
そして、いざ60歳で定年退職したら、退職金を元手に「夢の実現」に着手するのです。
塾長コンドーが好きな「石川啄木の詩」にこうあります。
「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて 死なむと思う」
残りの人生で、あなたが「成し遂げたい夢」を見つけましょう。
定年後を輝かせるための「夢探し」
充実した定年後を送るために、必要なことは何でしょうか。それは、残りの人生を成し遂げたい「夢の実現」に使うことです。
しかしながら、50代はまだまだ現役、働きながら「定年後の夢」を見つけるのは簡単ではありません。
まずは「学ぶこと」から始めましょう。興味のある分野の本を読んだり、お手軽なセミナーに参加したりです。
例えば、あなたが「コーヒー」に関心があったとしましょう。いきなり脱サラしてカフェを始めるなんて無謀です。リスクが高すぎます。
最初はカフェ開店講座に参加するとか、こっそり休日にお店でバイトをやってみればいいです。そこで「やっぱりおもしろい」と感じることができれば、適性がある可能性が高いといえます。
また、実際にバイトして接客や店舗運営が苦痛だとわかれば、早めに方向転換することも可能です。
サラリーマンのまま「副業」で始める
サラリーマンでいることの何よりの強みは「安定した収入が確実に入ってくる」ことです。とりあえず一定の仕事量をこなしてさえいれば、収入は保証されます。
「会社が嫌い」「仕事がつらい」「上司がクソ」などいろいろあっても、給料は入ってきます。これほど恵まれた特権はありません。
起業はサラリーマンを続けながらでもスタートすることができます。いや、そのほうが成功する可能性が高いくらいです。
ビジネスは、うまくいかないことがほとんどです。ほとんどが失敗します。だから、サラリーマンとして働きながら「副業」でトライする。ビジネスが軌道にのり、サラリーマンの給料を超えたら独立して専従になる。
この方法なら、ほぼ「ノーリスク」で「起業にトライ」できます。非常に手堅い方法で、もっとも失敗の確率が低い方法です。これが一番のオススメです。
副業パターンがもっとも正解だね。だって、失うものが何もない。ノーリスクで起業にトライできる。これっきゃない!
わても賛成どす! お給金がいままで通りいただけてるなんて。ありがたい話やわぁー!
起業しようと考えている仕事が、
サラリーマンの副業で可能ならば
「ノーリスク」でトライできる
副業で「リアルにシミュレート」する
まずは「机上のシミュレーション」から始めましょう。「独立・起業のプランニング」です。頭の中で計画するだけですから、言ってみれば「空想」に近いものです。
その空想に近い「独立・起業プラン」を、実際に検証していく必要があります。身近な知人や友人に対してテストマーケティングを行い、売り方やプライシング(値付け)について探っていくのです。
会社勤めをしていれば、たとえ失敗しても何度でも繰り返し検証することができるというメリットがあります。
- 提供する商品・サービスの準備をする
↓ - お客さまを集める
↓ - 実際に利用してもらう(購入してもらう)
↓ - お金をいただき入金完了(お金をいただく場合)
↓ - 感想をいただく(アンケートを実施する)
↓ - 次回につなげる(リピートしてもらう)
この一連の流れが、スムーズにいくかどうかを確認します。 手を抜かずリアルに検証していきましょう。
もしも、想定外のことが起こったり、うまくいかなかった場合は、その部分をきちんと修正していきます。考えていたときには気づかなかったことが、一連の流れの中に置いてみるとよく見えてくるものです。
もしも何の問題もなくうまく流れる場合は、今度は「コストをかけずに、もっと集客数を増やせないか」「単価をもっと上げられないか」など、さらにプラスになる要素を追求します。検証と修正を重ねて、より強いビジネスモデルに仕上げていくことが重要です。
これらの作業と並行して、専門知識を習得することも大切です。週に1~2回専門学校の夜間コースを受講してプロの知識を会得します。
ここまで準備ができたら、定年退職の日を待って、実際に事業(夢の実現)をスタートさせましょう。
【定年後の仕事2】定年後の「理想的な仕事」がワインづくりだった!
最近 yahoo! の記事で、60歳定年後の「理想的な仕事の形」を見つけました。
ポイントだけご紹介しますので、詳細に知りたい方は記事原文を読んでください。
”yahoo!”か”google”で「定年退職後に山梨でワイン造り」と検索すれば出てきます。
日刊ゲンダイDIGITAL『定年退職後に山梨・北杜でワイン造り「趣味に生きる」でなく「稼ぐ第二の人生」に挑む』
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fa81d02cae597f0bb1aa5a2d2bb07f3fb8110be
定年退職後に山梨でワイン造り
物語の主人公は、東京の江戸川区役所で長年勤務し、定年後、北杜市に移住した吉田修三さん(71)です。
吉田さんは「定年後に、人生がこんなに広がるなんて思いませんでした。もっと早く移住していれば良かった、と思うほどです」と述べられています。
というのも、吉田さんは隠居生活を送るのではなく、畑でブドウを育て、自前のワイナリー「ドメーヌ・ド・ラ・アケノ・ヴェニュス」でワイン醸造を手掛けられているからです。
隠居生活ではなく「稼ぐ第二の人生」を送っておられるから、生きがいの強度が違います。ワイン造りのきっかけは、何だったのでしょうか。
なぜワイン造りを始めたのか
もともと定年後は囲碁や読書、家庭菜園などの趣味を楽しめばいいと考えておられました。
しかし、長生きしたら定年後が20年もある。趣味だけで過ごすのはもったいない。「何か生産的なことができないか」かと思われたのです。
ポイント1:55歳から
定年後の仕事を探し始めた
55歳でワインサロンにはまる
もともとお酒は好きだったのですがビール党でした。ワインはあまり飲んだことがなかったそうです。
ところが、55歳すぎからソムリエの田崎真也さんのワインサロンに通い始め、すっかりハマってしまいました。
週2回、約3年通っていると、おいしいワインは欧米産ばかりで、日本ワインがないことに気付いた。「日本のを飲みたいなら山梨へ行ってごらん」と教えられ、山梨県下のワイナリーに足を運んだ。
そのなかで、おいしい日本ワイン造りに情熱を傾ける30代の若者と出会った。 「定年後は自分が世界に通用するおいしいワイン造りに挑戦しよう」と決心しました。
ポイント2:幸運にも、
運命の仕事に出会うことができた
定年後にワイン造りがスタート
定年退職後、専門学校「山梨県立農業大学校」で1年学ばれ、その後本格的にワイン造りがスタート。
最初はブドウ栽培の師匠の紹介で譲り受けた1050坪で、赤ワインの代表品種、カベルネ・ソーヴィニヨンを栽培されます。
その後、獣害や日照不足などの問題を乗り越え、「アケノ・ヴェニュス」を年間約1000本、酒屋やレストランに販売されています。
4年前に畑を3倍に広げ、自宅から車で10分走った山あいの借地3150坪で、約1100本を育てておられます。新たにシャルドネやピノ・ノワール栽培にも挑戦されます。
早朝から夜暗くなるまで、一日ワイナリーでワイン造りに汗を流す毎日は充実感でいっぱいとのこと。
「畑から見える景色が素晴らしい。正面に南アルプス、左に富士山が大きく見えて、右には八ケ岳……。畑のそばの県営スパの温泉に数百円で入って、満天の星を見ながら帰宅するのは最高ですよ」
ポイント3:農業大学校で
キチンと専門知識を学んだ!
息子夫婦も手伝い、ますます充実
当初は1人暮らしだったが、6年前から次男家族との4人暮らしになられた。
「今年37歳になる次男は、私が退職後、本格的にワイン造りを始めると興味を持ち、「農業協力隊」に参加して農業を学び、『ワイン造りを手伝いたい』と、奥さんと孫娘を連れて、ウチに転がり込んできたんです。
吉田さんは体の節々の痛みを除けばいたって健康だが、高齢だと、いつどうなるかわからない。イザというときには安心だし、ワイン造りに関しても、次男は大きく貢献してくれている。
吉田さんは、住む家にもこだわった。いわゆる古民家暮らしがしたかったのだ。 築140年、敷地166坪、建坪36坪の2階建ての古民家を購入できた。1階を吉田さんが、2階を息子家族が使用し、19坪の離れをワイナリーに改装した。
ワイナリー経営でさらに世界が広がる
友人・知人が、ちょくちょく遊びに来てくれる。
「ワインサロンや農業大学校に通っていたので、ワイン好きの仲間がたくさんいるんですよ。かつての職場の同僚らも、『どんな生活をしているのか見に行ってやろう』と、遊びに来てくれますし、秋には、大勢で収穫の手伝いにも来てくれます」
また、地元の人と畑やワインの売買、ブドウ栽培、ワイン醸造の相談をしたりする「ワイナリー経営」で、自然と交流が生まれ、さらに世界が広がった。ワイン仲間には若い人もいて、勧められるままSNSで発信していたら、連絡をくださる遠方の方もいる
「退職金などの貯金を使い果たし経済的には楽ではありませんが、年金を頂けて、ワインの収入も少しはあります」
「第二の人生はそれまでとは違う楽しさがあります」
「小学1年生の孫の成人式を、自作のワインで祝うのが最終目標です!」
シニア起業の醍醐味
50代で見つけた夢を実現し、充実のシニアライフを送っておられる吉田さんですが「退職金などの貯金を使い果たし経済的には楽ではありません」に仰られています。
つまり、50代60代、シニアの独立・起業が求める価値は「お金儲け」ではないのです。
- 「好きなことや昔からの夢に打ち込める楽しさ」
- 「自分を活かして働き続けられる喜び」
- 「人に感謝されて社会に貢献できる充実感」
これら「やりがい・生きがいの再発見」こそがシニア起業の醍醐味です。
【定年後の仕事3】シニアこそ夢が必要! 通勤電車内は”ゾンビの群れ”だった
『徒然草』の記述
「待っているのは、老いと死の2つだけだ。しかも、この2つは目にも留まらぬ早さでやって来る。生きる意味を知ろうとしないものは、老いも死も恐れない。この世が永久に不変と思い込んで、万物は流転し変化するという無常の法則をわきまえないからだ。
短い一生だからこそ、わずかな時間でも大切に過ごすべきだ。一銭はわずかな金であるが、コツコツと貯めていくと貧乏人も金持ちになる。それゆえ、商売人が一銭を惜しむ心は切実だ。同じように、一瞬などの短時間は明確に意識することは困難だが、その一瞬をおろそかにしていると、たちまちのうちに一生の最期を迎えてしまう。つまらないことに心を取られないで、世間との付き合いを絶ってでも真理を追究せよ」
「待っているのは『老い』と『死』の2つだけだ」なんて、シニアの胸にグサリと刺さる言葉です。しかし、落ち着いて考えてみると、これは自然の摂理。誰もあらがえない「冷厳な事実」なんですね。
若い頃は、人生に華を添えるさまざまなイベントがあります。入学と卒業、入社や転職、恋愛と結婚、子供の誕生と成長、人生はさまざまな彩りに満ちています。
ところが、60歳になり会社を定年退職したらどうでしょう。日々同じことのくり返し、日課でスポーツジムや図書館に行くくらいです。
イベントなんて何もありません。あっても、孫のお祝い(七五三、小学校入学)くらいでしょう。このさきの人生を真剣に考えると、暗澹たる気持ちになります。
作家や画家といった芸術家は、死期が迫っていても、死の数日前まで作品づくりに没頭します。作品は彼らの子供であり、作品の制作が、彼らの「生きがい」であり「使命」なのです。
私たち平凡なシニアにも、芸術家の「生きがいや使命」に代わる「夢」があったらいいですね。夢を持ち、夢の実現に日々邁進することが、沈鬱なシニアの日常を「再び輝かせる」ことになるのです。
通勤電車はゾンビの群れ(感じた違和感)
塾長コンドーが東京の大学に入学し、ひと月くらいたった頃、朝の通学電車で思ったことです。
電車は5分間隔でやってきます。どの電車もギュウギュウ詰めの満員です。電車内やホームにいる人達は、皆が青白い顔色をしています。おまけに、笑っている人など1人もいません。皆、無表情で黙りこくっています。
地方出身者の私にとって、異様な風景でした。まるで「ゾンビの群れ」です。
当時、サラリーマンの電車通勤時間は、平均で1時間くらいだったと思います。毎日1時間もこんな電車に乗って会社に行くなんて、俺には絶対に無理だ。
東京の大学に入学し、たった1か月で決意しました。「卒業したら、絶対に東京では就職しない。故郷で働き生きていく」とね。
個性を嫌い、出る杭を打つ日本の社会
おもえば、小学校から高校時代までの制服着用と校則厳守がスタートだったような気がします。
皆に同質性を求め、出る杭を打つ。会社では組織の論理を優先し、個性を軽視する。何事も伝統を重視し、新たな創造を歓迎しない。こうした考え方が、長い間日本企業の成功の基であったのは確かでしょう。
右を向けと号令したら全員が右を向く。マニュアルを整備したら、皆がマニュア通りに仕事を進める。物が不足していた大量生産、大量消費時代は、このやり方が勝ち組だったのです。
しかし、時代が変わってしまいました。いまや物は溢れ、画一化された大量生産品では、消費者の心を満たすことはできません。世界には物が溢れ、消費者が欲しいのは、個々の好みに対応した製品なのです。
自分とは違う考えを受け入れる。人と違うやり方をする人に拍手を送る。自分と異なる人をそのまま受け入れることです。
そのためには、他人の評価や基準をすべて気にしないで、心をゼロベースに戻してみましょう。
会社や上司が決めた評価で、一喜一憂するのはバカらしい。自分の評価や価値は自分で決めるのです。そうして、自分を苦しめるモノを断ち切ったら、次にどうすればいいかを考えます。
自分は何をやっている時が楽しいかを思い出し、自分の居場所を新たに創りましょう。
出向・リストラ、50代はストレスだらけ
「批判や愚痴が一番多いのは50代の男性」です。
50代といえば、会社では、昇進、出世、出向、役職定年、準定年、リストラに直面する年齢です。会社人生の成否が見えてくる年齢です。シニアのストレスや悩みは想像に難くありません。
正論を通し、まっとうに仕事をしてきたのに、理不尽な出来事で思うような会社人生を送れなかったとしたら、人もいるでしょう。会社の愚痴もこぼしたくなるでしょうし、知識も肥えていて何かと批判したくなる気分もわかります。
なぜなら、その会社に自分の人生の大半を費やしてきたのですから。
50歳までは人生の準備期間
50代の自殺者が多いのは、50代の人生の悲哀と無関係ではないと思います。 だからこそ、50代での切り替えは大事だと思います。
本当にやりたかった仕事は何か。子どものころになりたかった職業を思い浮かべる。学生時代にあきらめていた夢を思い出す。
成功や失敗、経験も豊富です。健康であれば、50代から始められることはたくさんあるはず。
これまでの仕事人生は、ある意味、「準備期間」だと思い直したらどうでしょうか。これまでの経験をベースに、より充実した仕事にトライするという発想です。
成功よりも、生きがいや充実感
私の友人は会社で“出世”できませんでした。退職したら「日本語教師」を始める計画を立てています。「自分が生きた証しとして、最後は人の役に立つ仕事をしたい」という思いが強くなったそうです。
その夢が「日本語教師」です。
人生100年時代、まだまだこれからです。年金がもらえる年齢は遅くなることでしょう。健康なうちは働いた方が何かと得です。
何かと身体にガタが来始めますが、健康であれば、あと20年くらいは、しっかり働けます。20年もあれば、若かりし頃の「夢」を実現することだって、十分に可能です。
そのためには「夢」を見つけなければなりません。定年退職したあとに「さぁ、夢を見つけよう」と思っても、簡単に見つかるものではありません。
「富士山に昇る」「自転車で日本一周する」「起業したい」「再婚したい」など、もう何でもいいのです。
理想は定年退職10年前の50歳くらいから、最低でも55歳くらいから探し始めなければいけません。
そして、いざ60歳で定年退職したら、退職金を元手に「夢の実現」に着手しようではありませんか!