50代シニアのリアルな「転職成功例」
ご承知のように、シニアの転職や再就職における求人状況は、まことに厳しいものがあります。
しかし、数は少ないながら、スペシャリスト(専門職)ではないゼネラリスト(専門職以外)の方でも、正社員として「望みの仕事」に就かれる方がおられます。
ここで紹介するのは、転職に成功された50代シニアの”血と汗と涙”が混じった、リアルな”転職成功例”です。
安定収入を確保して、長期戦で再就職成功
ブログ名:『Egao-Kibo 「応援ブログ」』
URL:egao-kibo.com
検索キーワード:「egao-kibo 資格なし49歳で失業したら」
要約しか書きませので、ぜひブログ本文を読んでください!
49歳のときに勤めていた会社が倒産。もうすぐで50代という時に「どん底の絶望感」を経験しました。
25歳の時からなれ親しんだこの業界で仕事を続けられないかと思い、取引先を回りましたが、不況やいろいろな理由で上手に断られました。
「就職活動なんて何十年もしていない」「特別な免許や資格もない」「50代のおっさんを雇ってくれる会社なんてあるもんか!」
求人誌をめくっても警備員や飲食業などのアルバイトが中心です。正直「正規雇用は無理だ」となかば諦めていました。
そのとき目に入ったのが「50代の未経験者歓迎!」の文字です。”タクシー専門求人サイト”の広告でした。
失業後、最初の転職先はタクシー乗務員でしたが、これがけっこう楽しかったです。この仕事をしながら50代からの転職活動を本格的に開始します。
タクシー業務をやりながら探していると40/50代、シニア世代でも歓迎の求人広告や転職サイトがいくつもあるではありませんか! そこから、転職サイトへの登録を応募を繰り返し、転職に成功しました。
タクシーの仕事を続けてもよかったのですが、条件のいい会社からオファーをもらったのでステップアップのため転職しました。
現在の会社に転職するまでに登録した転職サイトは大小合わせて「約20サイト」応募した数は「約200社」になります。そのうち約9割が書類選考で不採用になり、約20社ほど最終選考まで残りました。
現在(2021)は、正社員として都内の人材派遣会社で、取引先管理と登録スタッフの面接などを担当しています。
ポイントは、タクシー運転手として安定収入を得ながら、長期的(年単位)なスパンで就職活動を続けたことに尽きる。50代で、希望通りに正社員で再就職されるなんて、本当に素晴らしい!
ご苦労しはった甲斐がおましたなぁ。ホンマにおめでとうさんどす。
再就職成功のポイントはコレだ!
- 安定収入(タクシー運転手)を確保したこと
- そのうえで、長期的(年単位)なスパンで就職活動を続けたこと
成功ポイント1 安定収入を確保したこと
塾長コンドーも、若い頃何度か転職しました。そのときの経験で、会社を辞めず働きながら転職活動をするほうが「うまくいく確率が高い」ことは知っていました。
何が違うかというと「心の余裕」が違うのです。これが会社選びや面接のときに差となって現われます。
働きながら転職活動すれば、お金の心配がうないので心に余裕があります。無理に転職しないで、いまの会社で働き続けてもいいのです。「いまより明らかにキャリアアップできる会社なら考えよう」いうスタンスです。
だから、転職先は「仕事内容や年収がアップする会社」しか選びません。また、面接のときでも「ここでどうしても働かなきゃいけない」という状況ではありませんから、平常心で受け答えできます。それが高評価となる場合が多いのです。
逆に、会社を辞めて転職活動をスタートしたらどうでしょうか。「ヤバイ。毎月お金が減っていく。早く就職しなければ」というスタンスになります。
こうなると、少しくらい希望と違う会社でも、焦って応募してしまいます。
また、会社訪問時や面接時に「違和感」を持ったとしても「何とか内定もらわなければ」と、深く考えることなく負のイメージを封印してしまいます。その結果、転職時にもっとも大切な”第六感”を生かせず(これが意外と当たる)、転職はできたけど「失敗だった」という結果に陥る可能性があります。
今回の個人ブロガーさんは「会社の倒産」でやむなく就職活動をされていますから、働きながらの転職活動は不可能です。その代わりに、タクシー乗務員として安定収入を確保されたことが正解だったのです!
安定収入を確保する道は、タクシードライバーだけではありません。施設警備員でも介護職でも何でもいいんです。なぜなら、あくまで「希望する仕事」が決まるまでの”繋ぎ仕事”なのですから。
成功ポイント2 長期戦(年単位)で勝利する
成功ポイントの2つ目は「長期的(年単位)なスパン」で就職活動を続けたことです。
ヤングなら長期戦なんて考える必要はありません。短期間での転職が十分可能です。
まずは”リクナビNEXT”や”doda”のような転職サイトを閲覧し「希望する仕事(ターゲット)」を決めます。
つぎに”リクルートエージェント”や”パソナキャリア”のような転職エージェントに登録します。そこでキャリアアドバイザーと面談し「希望する仕事(仕事内容・年収)」伝えるのです。
直ぐにオファーが来ます。たぶん1~2か月で転職できます。まぁ、長くても3ヶ月あれば十分でしょう。
現に、コロナでリストラされた塾長コンドーの甥っ子は、リクルートエージェントに登録し、失業から2か月で「大手人材派遣会社の営業職」に再就職しました。
ところが50代のシニアになると、これと同じ手法が通用しません。
長期の就職活動に耐えられる体制づくり
会社を辞めて再就職活動に入ると、最初の1か月はとかく忙しいものです。
まずは失業保険など各種の手続きを済ませます。つぎに、いまある求人案件を一通り見て、応募したい企業に書類を送ります。すると、いきなり静寂が訪れます。それ以降、毎日やることはそれほどないことがわかってきます。
というのも、シニアの求人はヤングに比べて圧倒的に数が少ない。おまけに新規案件はポツリポツリしか出てきません。一日1時間くらいパソコンでチェックすればOKです。
転職や再就職するまでの期間は、年齢が上がるほど長くなります。シニアの求職期間は「70%が半年以上かかる」といわれています。
転職や再就職に成功するまでの期間
- 20代~30代 3か月以内
- 40代 3~5か月
- 50代以降 半年以上
だから、シニアの場合は仕事を辞めて就職活動に集中し「短期決戦で終わらせる」といった戦法は向きません。
最初から長期戦(年単位)を覚悟し、それに耐えられる体制をとらなければいけません。このブロガーさんの応募回数は以下のとおりです。
「現在の会社に転職するまでに登録した転職サイトは大小合わせて『約20サイト』応募した数は『約200社』になります。そのうち約9割が書類選考で不採用になり、約20社ほど最終選考まで残りました」
タクシー乗務員として働きながら、諦めず、これだけの数の応募を繰り返されたのです。
もちろん大変ですよ。何しろ200社も応募して180社に書類選考で断られているのですからね。費やした時間と費用も半端ないでしょうし、メンタルも相当やられたんじゃないかな。
ただ、この方法は特別ではないと思いますよ。諦めずに継続すれば「誰にでもできる方法」だと思います。この方法なら、きっと「多くの50代シニアが再就職できる」と思いますよ!
安定収入を確保して、諦めず、
長期戦で「望みの仕事」を勝ち取ろう!