シニア夢さがし

60歳定年後には「夢」が必要(PART2) 通勤電車は ”ゾンビの群れ” だった!

定年退職後のシニアには「夢」が必要


若い頃、人生にはさまざまなイベントがあります。入学と卒業、入社や転職、恋愛と結婚、子供の誕生と成長など、さまざまな彩りに満ちています。

ところが、60歳になり会社を定年退職したらどうでしょう。イベントなんてありません。あっても孫のお祝い(七五三、小学校入学)くらいでしょうか。

毎日同じことのくり返し、日課でスポーツジムや図書館に行くくらいです。このさきの人生を真剣に考えると、実に暗澹たる気持ちになります。

作家や画家といった芸術家は、たとえ死期が迫っていても、死の数日前まで作品づくりに没頭します。なぜなら、手がけている作品は彼らの子供であり、生きた証だからです。

つまり、日々の作品の制作が「生きがい」であり「使命」なのです。

私たち平凡なシニアにも「芸術家が持つ生きがいや使命」に代わる「」があったらいいですね。

老いても夢を持ち、その夢の実現に日々邁進することが、沈鬱なシニアの日常を「再び輝かせる」ことになるのです。

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東京の通勤電車は”ゾンビ”の群れだった

東京の通勤電車で感じた違和感

塾長コンドーが東京の大学に入学し、ひと月くらいたった頃、朝の通学電車で感じたことがあろます。

電車は5分間隔でやってきます。どの電車もギュウギュウ詰めの満員です。電車内やホームにいる人達は、皆が青白い顔色をしています。笑っている人など1人もいません。皆、無表情で黙りこくっています。

地方出身者の私にとって、それは異様な風景でした。まるで「ゾンビの群れ」です。

当時、サラリーマンの電車通勤時間は、平均で1時間くらいだったと思います。毎日1時間もこんな電車に乗って会社に行くなんて、俺には絶対に無理だ。

東京の大学に入学し1か月で決意しました。「卒業したら、絶対に東京では就職しない。故郷で働き生きていく」とね。

50代でも、個性を嫌い、出る杭を打つ日本社会


おもえば、小学校から高校時代までの制服着用と校則厳守がスタートだったような気がします。

皆に同質性を求め、出る杭を打つ。会社では組織の論理を優先し、個性を軽視する。何事も伝統を重視し、新たな創造を歓迎しない。こうした考え方が、長い間日本企業の成功の基であったのは確かでしょう。

右を向けと号令したら全員が右を向く。マニュアルを整備したら、皆がマニュア通りに仕事を進める。物が不足していた大量生産、大量消費時代は、このやり方が勝ち組だったのです。

しかし、時代が変わってしまいました。いまや物は溢れ、画一化された大量生産品では、消費者の心を満たすことはできません。世界には物が溢れ、消費者が欲しいのは、個々の好みに対応した製品なのです。

自分とは違う考えを受け入れる。人と違うやり方をする人に拍手を送る。自分と異なる人をそのまま受け入れることです。

そのためには、他人の評価や基準をすべて気にしないで、心をゼロベースに戻してみましょう。

会社や上司が決めた評価で、一喜一憂するのはバカらしい。自分の評価や価値は自分で決めるのです。そうして、自分を苦しめるモノを断ち切ったら、次にどうすればいいかを考えます。

自分は何をやっている時が楽しいかを思い出し、自分の居場所を新たに創りましょう。

出向やリストラ、50代はストレスだらけ

「批判や愚痴が一番多いのは50代の男性」らしいです。

50代といえば、会社では、昇進、出世、出向、役職定年、準定年、リストラに直面する年齢です。会社人生の成否が見えてくる年齢です。シニアのストレスや悩みは想像に難くありません。

正論を通し、まっとうに仕事をしてきたのに、理不尽な出来事で思うような会社人生を送れなかったと人もいるでしょう。会社の愚痴もこぼしたくなるでしょうし、知識も肥えていて何かと批判したくなる気持ちもわかります。

なぜなら、その会社に自分の人生の大半を費やしてきたのですから。

50歳までは人生の準備期間と考える


50代の自殺者が多いのは、50代の人生の悲哀と無関係ではないと思います。 だからこそ、50代での切り替えは大事だと思います。

本当にやりたかった仕事は何か。子どものころになりたかった職業を思い浮かべる。学生時代にあきらめていた夢を思い出す。

成功や失敗、経験も豊富です。健康であれば、50代から始められることはたくさんあるはず。

これまでの仕事人生は、ある意味、「準備期間」だと思い直したらどうでしょうか。これまでの経験をベースに、より充実した仕事にトライするという発想です。

60歳定年後、大切なのは生きがいや充実感

 


私の友人は会社で“出世”できませんでした。そんな彼は、定年退職したら日本語教師を始める計画を立てています。「自分が生きた証しとして、最後は人の役に立つ仕事をしたい」という思いが強くなったそうです。

その夢が「日本語教師」です。      

人生100年時代、まだまだこれからです。年金が支給される年齢はさらに遅くなることでしょう。健康なうちは働いた方が何かと得です。

そろそろ身体にガタが来始めますが、健康であれば、あと20年くらいはしっかり働けます。20年もあれば、若かりし頃の「夢」を実現することだって、十分に可能です。

そのためには「夢」を見つけなければなりません。

「富士山に昇る」「自転車で日本一周する」「起業したい」「再婚したい」など何でもいいのです。

しかし、定年退職した後から「さぁ、夢を見つけよう」と思っても、そう簡単に見つかるものではありません。

充実した定年後を過ごしたければ、理想は50歳くらいから、遅くとも55歳くらいから「夢」を探し始めなければいけません。

50代に入ったら、定年後の夢を探そう


では、どうやったら夢を見つけることができるのでしょうか。これに関しては「結婚相手の探し方」が参考になると思います。

結婚したいけど相手がいなかった場合、どうしますか? じっと家にいて相手が現れるのを待ちますか? そんなことはしないでしょう。それでは出会えません。

出会いを求めて、さまざまな場所に出かけるはずです。いわゆる”婚活”です。

サークルに参加する、自分でコンパを催す、結婚相談所に加入するといった行動を起こすはずです。最近ならマッチングアプリの利用といった手法もあります。

要するに、結婚相手を見つけるためにさまざまなアクションを起こします。そのなかで「いいなぁ」と感じた相手がいたら、アプローチして交際してみるはずです。

シニアの「夢探し」もこれと同じです。

とりあえず「学ぶこと」から始めましょう。自分自身の興味・関心を探るのです。書籍やネットを使って興味のある分野を調べてみる。関心のあることを学んでみる。

その中で面白いと感じたものがあったら、もう少しお金と時間をかけて、その分野のイベントやサークルに参加してみる。

サークルや講座の情報なら、区報や市報、公民館や図書館で得られます。ボランティアや地域の行事に参加してみるというのもいいですね。

とにかく「自分は何が好きで、何が苦手なのか?」フットワークが軽い50代のうちに、探し始めなければなりません。

一つではダメです。時間をかけて複数の講座やセミナーに参加してみましょう。

「求めよさらば与えられん。叩けようさらば開かれん」と言うじゃないですか。夢との出会いを求めて行動あるのみ!

そして、いざ60歳で定年退職したら、退職金を元手に「夢の実現」に着手しようではありませんか!

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