60歳定年後の「理想的な生き方」を見つけた
最近 yahoo! の記事で、60歳定年後の「理想的な仕事と生き方」を見つけた人に出会いました。
ポイントだけご紹介します。詳細を知りたい方は、ぜひ記事原文を読んでください。
”yahoo!”か”google”で「定年退職後に山梨でワイン造り」と検索すれば出てきます。
日刊ゲンダイDIGITAL『定年退職後に山梨・北杜でワイン造り「趣味に生きる」でなく「稼ぐ第二の人生」に挑む』
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fa81d02cae597f0bb1aa5a2d2bb07f3fb8110be
定年退職後に山梨でワイン造り
物語の主人公は、東京の江戸川区役所で長年勤務し、定年後、北杜市に移住した吉田修三さん(71)です。
吉田さんは「定年後に、人生がこんなに広がるなんて思いませんでした。もっと早く移住していれば良かった、と思うほどです」と述べられています。
というのも、吉田さんは隠居生活を送るのではなく、畑でブドウを育て、自前のワイナリー「ドメーヌ・ド・ラ・アケノ・ヴェニュス」でワイン醸造を手掛けられているからです。
隠居生活ではなく「稼ぐ第二の人生」を送っておられるから、生きがいの強度が違います。ワイン造りを始めるのきっかけは、何だったのでしょうか。
定年後にワイン造りを始めた理由
もともと定年後は囲碁や読書、家庭菜園などの趣味を楽しめばいいと考えておられました。
しかし、長生きしたら定年後が20年もある。趣味だけで過ごすのはもったいない。「何か生産的なことができないか」かと思われたのです。
ポイント1:55歳から
定年後の仕事を探し始めた
55歳でワインサロンにはまった
もともとお酒は好きだったのですがビール党でした。ワインはあまり飲んだことがなかったそうです。
ところが、55歳すぎからソムリエの田崎真也さんのワインサロンに通い始め、すっかりハマってしまいました。
週2回、約3年通っていると、おいしいワインは欧米産ばかりで、日本ワインがないことに気付いた。「日本のを飲みたいなら山梨へ行ってごらん」と教えられ、山梨県下のワイナリーに足を運んだ。
そのなかで、おいしい日本ワイン造りに情熱を傾ける30代の若者と出会った。 「定年後は自分が世界に通用するおいしいワイン造りに挑戦しよう」と決心しました。
ポイント2:幸運にも、
運命の仕事に出会うことができた
定年後に移住し、ワイン造りスタート
定年退職後、専門学校「山梨県立農業大学校」で1年学ばれ、その後本格的にワイン造りがスタート。
最初はブドウ栽培の師匠の紹介で譲り受けた1050坪で、赤ワインの代表品種、カベルネ・ソーヴィニヨンを栽培されます。
その後、獣害や日照不足などの問題を乗り越え、「アケノ・ヴェニュス」を年間約1000本、酒屋やレストランに販売されています。
4年前に畑を3倍に広げ、自宅から車で10分走った山あいの借地3150坪で、約1100本を育てておられます。新たにシャルドネやピノ・ノワール栽培にも挑戦されます。
早朝から夜暗くなるまで、一日ワイナリーでワイン造りに汗を流す毎日は充実感でいっぱいとのこと。
「畑から見える景色が素晴らしい。正面に南アルプス、左に富士山が大きく見えて、右には八ケ岳……。畑のそばの県営スパの温泉に数百円で入って、満天の星を見ながら帰宅するのは最高ですよ」
ポイント3:農業大学校で
キチンと専門知識を学んだ!
最近、息子夫婦も手伝い始め、ますます充実
当初は1人暮らしだったが、6年前から次男家族との4人暮らしになられた。
「今年37歳になる次男は、私が退職後、本格的にワイン造りを始めると興味を持ち、「農業協力隊」に参加して農業を学び、『ワイン造りを手伝いたい』と、奥さんと孫娘を連れて、ウチに転がり込んできたんです。
吉田さんは体の節々の痛みを除けばいたって健康だが、高齢だと、いつどうなるかわからない。イザというときには安心だし、ワイン造りに関しても、次男は大きく貢献してくれている。
吉田さんは、住む家にもこだわった。いわゆる古民家暮らしがしたかったのだ。 築140年、敷地166坪、建坪36坪の2階建ての古民家を購入できた。1階を吉田さんが、2階を息子家族が使用し、19坪の離れをワイナリーに改装した。
ワイナリー経営でさらに世界が広がる
友人・知人が、ちょくちょく遊びに来てくれる。
「ワインサロンや農業大学校に通っていたので、ワイン好きの仲間がたくさんいるんですよ。かつての職場の同僚らも、『どんな生活をしているのか見に行ってやろう』と、遊びに来てくれますし、秋には、大勢で収穫の手伝いにも来てくれます」
また、地元の人と畑やワインの売買、ブドウ栽培、ワイン醸造の相談をしたりする「ワイナリー経営」で、自然と交流が生まれ、さらに世界が広がった。ワイン仲間には若い人もいて、勧められるままSNSで発信していたら、連絡をくださる遠方の方もいる
「退職金などの貯金を使い果たし経済的には楽ではありませんが、年金を頂けて、ワインの収入も少しはあります」
「第二の人生はそれまでとは違う楽しさがあります」
「小学1年生の孫の成人式を、自作のワインで祝うのが最終目標です!」
60歳定年後「シニア起業」の醍醐味
50代で見つけた夢を実現し、充実のシニアライフを送っておられる吉田さんですが「退職金などの貯金を使い果たし経済的には楽ではありません」に仰られています。
つまり、50代60代、シニアの独立・起業が求める価値は「お金儲け」ではないのです。
- 「好きなことや昔からの夢に打ち込める楽しさ」
- 「自分を活かして働き続けられる喜び」
- 「人に感謝されて社会に貢献できる充実感」
これら「やりがい・生きがいの再発見」こそがシニア起業の醍醐味です。
50代で見つけた夢を実現し、充実のシニアライフを送っておられるが、
ポイントは「退職金などの貯金を使い果たし経済的には楽ではありません」にあると見た。シニアの独立・起業は「お金儲け」ではないのです。