第2位 友人・知人の紹介(リファラル採用)
“リファラル(referral)”には「推薦」や「紹介」という意味があります。自社で働く従業員・スタッフに、知人・友人を紹介してもらう採用方法を「リファラル採用」といいます。
採用の方法としては地味ですが、昔から行われてきた伝統的な採用手法です。(塾長コンドーも、過去に2度ほど、知人を自社に紹介しています)
リファラル採用のメリットは、紹介者が「採用企業と求職者」、どちらのことも良く知っていることにあります。
たとえば、あなたの友人や知人にブラック企業を紹介すれば、「こんな会社を紹介しやがって(怒)」と恨まれます。逆に、質の悪い人材を紹介すれば「レベルの低い人材を紹介しやがって(怒)」と会社から恨まれます。
つまり、リファラル採用は「内容のいい会社」と「質の良い人材」が揃っていなければ成立しません。
それによって、会社と求職者の双方に利益が生まれる「Win-Winの採用」で、会社と求職者の双方にとって「ハズレがない」採用方法なのです。
これは「かなり有力な手段」です。リファラル採用は「シニアが仕事を見つけた方法」ランキング第1位です。
だから、友人、知人、会社の同僚、得意先、とにかく思いつく限りのところへ出かけて「働きたいのですが、何か仕事はありませんか」と尋ねてみてください。
自分が持っている人材ネットワークは全て利用する。これが再就職への第一歩です。
第3位 自分の仕事をつくる(独立・起業)
定年後に望むような仕事がなかったならば、自分で仕事をつくればいい。シニアの起業は、まず「自分の働く場所」を「自分でつくること」です。
また、50代60代のシニアが起業に求める価値は、お金ではありません。
- 「好きなことや昔からの夢に打ち込める楽しさ」
- 「自分を活かして働き続けられる喜び」
- 「人に感謝されて社会に貢献できる充実感」
これら「やりがい・生きがいの再発見」こそがシニア起業の醍醐味なのです。
もちろん、独立・起業ですから、やろうと思えば誰でもできます。
しかし、独立・起業をオススメしたいシニアには「特定のタイプ」があります。
では、どのようなタイプにオススメなのでしょうか。
「独立・起業」がオススメのタイプ
- とにかく仕事が好き。趣味や家庭生活では真の満足感や充実感を得られない人
- ある程度の会社で、それなりのポジションと収入を得てこられた人
- スペシャリスト(専門職)ではなくゼネラリスト(専門職以外)の人
- 年金と貯蓄だけで生活できる人
まとめると「ゼネラリストで、ある程度の規模の会社で出世した、すごく仕事好きな人」となります。
ある程度の規模の会社で出世したということは、相当仕事ができます。
さらに、長年にわたってワーカホリック(仕事中毒)ですから、仕事なしでは生きられません。
また、このタイプは経済観念もシッカリしている人が多いため、厚生年金と企業年金に加えて個人年金も掛けており、退職金も多かったはずです。つまり、定年後は年金と貯蓄で十分に生活していける人です。
最後にもうひとつ、このタイプのシニアが満足できる内容の求人はありません。ほぼゼロです。
ゼロを言いましたが、潜在的にはあるのです。医療法人や社会福祉法人の事務長とか、中小企業のオーナー補佐とか数は少ないがあります。
しかし、こうした求人には金融機関の紐がついています。銀行員の出向・転籍先確保のため、銀行がすべて握っています。だから、求人として表には出てきません。
まとめると、すごく仕事が好きで、仕事なしでは生きられない。ビジネススキルも高く、お金もある。しかし、現実は満足できる内容の求人が全くない。
そんなシニアにオススメしたいのが「独立・起業」です。
因みに、独立・起業は「シニアが仕事を見つけた方法」ランキング第2位。
第4位 求人誌・新聞の求人欄
駅やコンビニに設置されているタウンワークなどの無料の求人誌や、新聞の求人欄から仕事を探す方法です。
求人誌は、無料で入手できるものから有料の求人誌まで幅広く存在します。配布されている地域の求人が掲載されているため、地元の求人を探すことに向いています。
パート・アルバイトの求人が多く掲載されていますが、正社員の求人も含まれています。
新聞の求人欄は、新聞購読者に向けた求人なので、社会人、主婦、シニア向け求人などが幅広く掲載されています。
新聞が扱う地域や業界に特化された求人が掲載されるため、地方新聞なら居住地域の求人、英字新聞なら外資系企業、金融系の新聞であれば金融系の求人といったように、求人ジャンルに特色があります。
第5位 直接連絡し履歴書送る
この方法は、かなりユニークで、ヤング・ミドルならまずやらない「弱者ならでは」の探し方です。
店舗の求人貼り紙を見て直接応募したり、気になっているお店の店員さんに、直接求人の有無を問い合わせたりします。
ヤング・ミドルから見れば「唖然とするやり方」ですが、シニアならでは「仕事の探し方」です。
第6位 シルバー人材センター
シルバー人材センターとは、高齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献する公益法人です。
センターは原則として市区町村単位に置かれており、基本的に都道府県知事に指定を受けた社団法人で、それぞれが独立した運営をしています。
●ハローワークのように国や都道府県によって運営されているのではない
●ハローワークのように仕事を紹介するための組織ではない
●シルバー人材センター会員になり、派遣・請負・委任という形で仕事の紹介を受け、報酬を得る(会員資格 原則60歳以上の健康で働く意欲のある方)
●短時間の仕事限定 フルタイムでの仕事は扱っていません。短い時間での仕事なので体への負担は少ないが、しっかりとした収入にはなりません(平成29年度実績 会員1名あたりの月平均配分額は32,000円程度)
●短期間の仕事限定 長い間勤められる仕事の取り扱いはありません。「公園の清掃をしてほしい」「家の掃除を手伝ってほしい」など、そのときだけ手伝ってほしい短期間の仕事があります
第7位 転職サイト
リクナビNEXTやdudaのような大手の転職サイトは、正社員の求人が主体のため「シニア向けの求人」はほとんどありません。
しかし「派遣とパート・アルバイト中心の求人サイト」は盛況です。サイトの数も多く、各サイトがたくさんのシニア向け求人を掲載しています。
正社員ではなく「派遣かパート・アルバイト」を探しているシニアには「有効な探し方」になります。